TopRSS管理
壮絶な看病の末に
今から十数年前になるかと思いますが1匹のシーズー犬を東京都のセンターから引き取りました。
当時は譲渡団体は当会のみで、助けられない子は期限が切れれば
城南島に送られ炭酸ガスで処分されていました。
その大変な時期に助けたりんちゃんは今日、天国へと旅立ちました。

この処、里親様になっていただいたトリマーさんのSさんから
「安楽死を考えているけれど決心がつかない、
Wさんはこのような時どう思いますか?」と相談の電話が来ていました。
簡単には回答が出ない事は承知でしたが苦しんでいる姿を
毎日見ていることが限界になっているようでした。

獣医さんからも手術してもその最中に亡くなる可能性があると言われたそうです。
昨日電話口でリンちゃんの泣き声を聞かせてもらいました。
本当に「痛いよー痛いよー助けて」と懇願するように聞こえました。
とても犬の声ではありませんでした。
私も思わずこの声を聞いて泣けました。

そして「もう頑張らなくてもいいよ」と言ってあげたくなりました。
痛み止めの薬も効かなくなり一晩中泣いて苦しんでいるそうです。
リンちゃんの顔半分以上は腫瘍が自壊し血膿が流れ
「お岩さん」のようになっているそうです。
病名は「線維肉腫」というガンです。

Sさんも苦しんで出した結論は「もう楽にしてあげたい」という選択でした。
このままの状態でも食欲があり、前足だけでも動き歩くことが出来れば
1日でも生きていてほしいと願うのは当然です。
しかし昨晩は一晩中、痛みで絶叫していたそうです。
そして今朝、先生にお電話をし午後安らかに天国へと旅立ったと報告を頂きました。
リンちゃんは腫瘍のところにハエが卵を産みつけて
1日でウジ虫に孵化していたようです。
その事でさらにリンちゃんを苦しめてしまったとSさんは自分を責めていました。

しかしこれは注意していても避けられないこと。
1匹の子の最後を見送ることの壮絶な看病生活は飼い主なら当然のことですが、
しかし誰でも「自然死」で生涯を終えていくことを願っています。
でも今回のような形で見送らなければならない事は
飼い主にとってどれだけの大きな心の痛みを残してしまうか測りしれません。
でも今は痛みもなく病気から解放されてリンちゃんは
天国にいるお友達犬ときっと楽しくお話していると思います。

十数年前に命を断たれてしまう運命だった子を今まで大切に育てて頂いたSさん、
本当にありがとうございました。
体は消えてもきっとリンちゃんは今でも側にいて見守ってくれていますよ。
リンちゃん、生まれてきて良かったと思える一生でしたね。
長い間、良く頑張りました。ありがとう。
今度はゆっくりお休みください。

[2012/10/20 19:33] | お知らせ お願い お礼等 | page top
| ホーム |