TopRSS管理
繁殖犬バニラの旅立ち
昨年8月5日に神奈川県のセンターから引き取りましたバニラは
昨晩12時ごろ息苦しいのか口を開けて息をしていました。
水をシリンジであげるとおいしそうに飲みました。
そのうちに排尿、宿便が出てお別れが近ずいてきました。
体を撫でてあげるとそのうちに安らかな呼吸になり眠っていました。
「よくがんばったね、もう頑張らなくていいからね」と何度も声をかけてあげると
耳をピクピクさせて聞いているようでした。


繁殖に使われ一度も飼い主と散歩もしたこともない、
おもちゃで遊んでもらったこともない、
いつもケージの中から外の世界を見ていたのでしょう。

ケージの外に出たくとも出しても貰えない。
どれだけ残酷な生活をさせてきたか繁殖業者は反省すべきです。
そして10歳になりブリーダーは10数匹の犬達を処分に出しました。
体中の毛は抜け、立つこともやっと。
「出ておいで」と声をかけると前足は外れているのか歩けませんでした。
余りの悲惨な姿にもう1-2カ月しか生きられないと思い
せめて数ヶ月でも最後に楽しく暮らさせてあげたいとセンターから引き取ったのでした。

そのバニラはどんどん元気になり庭を走り、
他の友達犬達とも室内を走り、
ふさふさの髪の毛も生えて来ました。

しかし何度もお産をさせられた体はボロボロになっていました。
歯は抜け、舌が出てしまいました。
腎臓数値もかなり悪く治療の甲斐なく天国へと旅立ってしまいました。

多くの繁殖犬達の歩む道は全て悲惨な生涯です。
バニラは何の文句も言わず、人間を恨む事無く
11年の命の殆どを体を削って子犬達を産みました「産まされました」。

そんなバニラに1つだけでも楽しい思い出を持たせてあげたいと
我が家で約11カ月と3週間暮らしてきましたが
この子は幸せだったのでしょうか。
神様、今度生まれてくるときは
絶対にブリーダーの処になんか行かないよう守ってあげてください。
譲渡会場でも多くの方に可愛がっていただき、
またバニラのためにサプリ、フードを送ってくださいました皆さま。
今まで有難うございました。
バニラは感謝していると思います。


2012-7-27-1.jpg

今日、思い出のある「真心動物霊園」様から旅立ちます。
[2012/07/27 08:35] | お知らせ お願い お礼等 | page top
| ホーム |