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愛護推進委員と譲渡団体の会合
11日はまた茨城へ行ってきました。
茨城県動物指導センターの譲渡愛護団体と動物推進委員の方々との
お顔合わせと意見交換の場を持って頂きました。
80名ぐらい登録されている推進委員の方が20名「もう少し参加が多ければと思いました」、
譲渡団体が6団体8名で1時半から終わったのが5時半近くまで意見交換、
地域の飼い主の状況「かなりひどいお話もありました」など聞かせていただきました。

今後のセンター譲渡会のあり方、
貰われていった子の後のフォローを推進委員の方が出来ないか。
譲渡会での希望者様との面談について
推進委員の方のレベルがまちまちで統一できていない事、
推進委員のレベル向上にセンターでの講習会をしてほしい、
センターを開放し土曜日に愛護団体主催の譲渡会を出来ないか、
放棄に来た飼い主への職員の対応の改善、
愛護団体の紹介をセンターのホームページに掲載する等、
多くの意見、考え等お聞きしました。

日本一ワースト1の茨城県の処分頭数を減らすためには
「センターに入れないように、入ったら返る頭数を増やす」。
このためには不妊手術を徹底化する、そして鑑札名札、
マイクロチップ等装着し放し飼いをしない事を啓蒙する。
これしかありません。

しかし唖然とした事がありました。
茨城はこれだけ処分される子犬が多い中、ある推進委員の男性が
「あえて体にメスを入れる事は必要ない」と最後に言った言葉には皆唖然とし、
多くの方があきれ顔になりました。
「えっ?あなたは推進委員で処分頭数を減らすためにこの会議に来られたんですよね?
何を言っているのですか?それだけは私は容認出来ません」と申し上げました。

「今声が聞こえて来ますよね?収容房の中を見てください、
沢山の子犬、犬達が毎日処分されているんですよ」と言うと
「だから中は見ないんです」と。
皆が処分頭数を何とか減らそうと知恵を絞っている中、この方の考えはまるで場違いです。
側から他団体様が「これが茨城なんですよ、推進委員ですらそうなんですから」と諦め顔。
この人の言葉には聞き間違えかと耳を疑いました。
現実を分かっていない方が推進委員として
地域の人間に話をされているとしたら恐ろしい気持ちになりました。
そして最後に1つの企画に賛否両論で結論が出ず残って推進委員の方々が話し合いを続行。
センターに子供たちを招きイベントの中で訓練士の話、
サルの動物園から担当者が「命の大切さ」の講義、
その後収容犬を子供たちに見せると言うもの。

明日にも命を断たれる犬達をイベントと抱き合わせで
見学させると言うことは意味が違うのではと言う反対の声。
子供たちに現実を教える事は大切な事と思いますが、
開催方法を考慮しないと反って効果は皆無です。

今回1回目の会合と言うことで今後も定期的に継続してほしい事をお願いしました。
しかし茨城県と言う県民性がどこまで動物に対して向上できるのか先行き不明です。
私の感想は「期待しないで行動をしていく、行動しなければそこで止まってしまう」と言う事ですね。
うーーん、しかしここは大変な地域です。


追記
茨城県動物指導センターのこの1カ月間の子猫処分頭数は600匹だそうです。
処分日20日としても1日30匹位が処分されている事になります。
この数字を見てもいかに「不妊去勢手術」が必要かと分かると思います。
ある推進委員の方が御近所で生まれた子猫を川に捨てたり、
気にいらない猫は地面にたたきつけたりしている人がいると話されていました。
命あるものにこのような事が日常行われている地域もあるのです。
[2012/07/12 16:10] | 保護、団体関連 | page top
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