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野犬対策に思う
茨城県神栖市において野犬が蔓延し、
その対策が空回りしているように私は思ってしまいます。
ただ「野犬にエサをやらないように。
やっているのをみたら通報してください」とそれをするなら
「放し飼いをしている飼い主を見つけたら通報して下さい」と言ってほしいと思います。

先日センターにおいて「対策協議会」が開かれたそうで、
そこで話し合われたことは「エサやりを止め、捕獲して処分するしかない。
何でこうなったのか分からない」との消極的解決策しかなかったようです。

昨日読売新聞に松山市で野犬が30匹にまで増えてしまい、
その犬たちを捕獲し殺すのではなく、注射をし、手術を施し生まれないようにして
地域犬として延命してあげようとする取り組みが掲載されていました。

もちろん自然が多く広大な土地が無ければ、
東京で、それをしようと思ってもそれは無理な話ですね。

ただこの神栖市は広大な土地、広い海辺、自然も多く、
そこで一生懸命に生き抜いている犬達にこのような「処分」一辺倒なやり方は
考えていかなければ子供たちの教育上も良くないことです。
野犬は家庭犬として飼育するのは難しいかもしれませんので、
補助金があるのですから手術をし、耳などに印を付け延命措置をしてあげたらどうでしょうか。

神栖市は「手術の補助金も出している」と言われていますが、
いくら「手術をしましょう」と広報などで出したところで
一方通行の啓蒙は効果がありません。
市職員、推進委員の方が協力し、1軒1軒飼い主を訪問し、飼育状況を把握し、
協力のお願い「つないで飼う、手術を受ける」をする姿を市民の方に見せていかなければ、
自分には関係ない事と何の進歩もありません。

当会の「首輪キャンペーン」を始めたときも、
何の効果も無いかもしれないと思いました。
しかし何かの形で働きかけていかなければ、
何十年経ってもこの「野犬の町」「茨城の処分頭数の最悪さ」は変わりません。

あるボランティアの方が「海辺を勢いよく数匹で楽しそうに元気に走り去っていく犬達の姿を見て、
ここで一生懸命生きていっているんだなー]と複雑な思いを抱いたと聞きました。

エサやりを禁止する事だけを優先するのではなく、
もっと地に足が着いた対策を考えて欲しいと思いますし、
当会も案をこれから検討してみます。
そうでなければ、トップ画像にあるような
「処分の瞬間」同じことが永久に毎日繰り返していくことになるのです。
[2010/09/04 11:30] | 命の現場 | page top
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