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犬のことではないけれど
宮崎県の口蹄疫問題で、最後の6匹の処分に対して処分一辺倒の国と
何とか延命を陳情している宮崎県知事の衝突のニュースを見て感じました。
もちろん口蹄疫が起きたときは全頭処分という決まりになっていることは理解できますが、
酪農家の方の人生をかけて作り上げた種牛に対する愛情と、
熱意に対してもう少し思いやりのある対応が出来なかったのか。
目に涙を浮かべてお願いする1老人の姿に余りにも冷たい対応と感じました。

処分を止めると言うことではなく、1人の酪農家の方の心の痛みを考えれば、
せめて山田農水大臣が自ら訪問してお願いする事は人間として、
まして国民を守る立場の人間として当然の事と思います。

東国原知事が陳情に伺い書類をお渡しした時の態度。
「そこに置いといて」と受け取るわけでもないあの傲慢な態度には怒りを感じました。

最終的にこの6匹の名種牛たちは
昨日処分地「穴を掘ったところ」まで運ばれて処分になりましたが、
トラックに乗るときも大人しく入って行きました。
見送るご家族たちは目に涙を浮かべ手には沢山の花束を持ち、
担当職員に手渡していました。
両手に杖を持たれた酪農家のおじい様は今、
がらんと牛のいなくなった牛舎を見てどれだけ無念な、
悲しい気持ちでいらっしゃるのかと思うと、お慰めする言葉もありません。

DNA検査でも陰性。専門家ももう大丈夫と言われている中、
決まりだからと代執行までして処分するという国の強引な態度に
宮崎県知事が怒るのも分かります。
政治と言うのはどこかにしわ寄せが来ることは避けられないと思います。
しかし人間の心の中も真摯に受け止めようとする配慮が必要だったのではないでしょうか?

もし自分の愛犬達が「犬には口蹄疫はありませんが」、そのような事になったら。。。
あの酪農家のおじい様が言われていたように「自分も死ぬ」との言葉が脳裏をよぎります。

山田農水大臣様、今回犠牲になった28万頭の牛ブタの埋葬場所に
お線香を持ってお参りするぐらいのお気持ちは無いのでしょうか?
皆さま如何思われましたか?
[2010/07/19 05:27] | その他 | page top
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