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捨てられた妊娠犬のダックス達 季刊2005年10月号
このところ、不可解な多頭の収容犬が入ってきます。

昨年12月、4匹の放棄犬がすべてオス(去勢済み)の2歳。同時に2歳の犬を一人の飼い主が飼っていたことになります。

今年3月、3匹のメスダックスフンドが収容され、3匹とも妊娠していたのです。そのうち1匹はもう床につきだしそうなお腹をして、レントゲンを撮ると5匹の子犬が動いていました。手術をして出してしまう事も考えましたが、お腹から出した胎児はしばらく生きていると獣医さんより聞き、やむなく出産させました。

3月16日、動物病院の奥様が夜中から始まった出産に立ち会ってくださり無事5匹の子犬が産まれました。しかし、かけ合わせてはいけない色のオス・メスの繁殖のために1匹の子犬は大学病院の診察の結果、肺動脈の奇形ため数ヶ月の命と言い渡されてしまいました。4匹の子犬は幸せに里親さんの元で育っています。しかしこのオス子犬だけは里親さんに渡すわけにもいかず、今先生のお宅で育てて下さっています。

他の2匹の妊娠犬の1匹も職員の方が引き取り3匹の子犬が産まれました。が、2匹は死亡、1匹は水頭症でひどい状態です。残りもう1匹はまだ出産まで時間があり手術をしてしまいました。

最近インターネットで、繁殖用に使われたメス犬を売るために妊娠させて販売しているケースが増えているとの事。最後の最後まで犬たちを商品としか扱わない人間がいるのです。

この他にも、4月に藤沢の小学校に9匹の犬が段ボールに入れられ置き去り。この犬たちもオス犬は去勢済。
5月にやはり藤沢でラブラドール4匹。
6月に津久井で9匹の大型犬が分散して捨てらていました。
しかしこの子達も7匹はオスで「スワレ」はみなマスターしているのです。犬種も日本には珍しいグローネンダールやキャトルドッグも含まれどのような目的で飼われていたのでしょう。インターネットのオークションで、犬猫の競りが行われ、競り落とすのが面白くゲーム感覚で集めては、ある時まとめて捨ててしまう事があると聞きました。

残念な事に命をもてあそぶ現実は少なくはなっていないのです。

[2005/10/12 11:01] | 会報:救いを求める犬猫ニュース | page top
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