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保護犬猫の引取りの趣旨
動物繁殖業者の使用した犬猫は以前は行政で引き取りをすることになっていました。しかし「動物取扱業」の法改正で繁殖業者「ブリーダー」は自ら終生飼養をするか里親を探す事という事になりました。また1人の業者が保有できる数を犬は15匹猫25匹までに規制されました。

そんな中で繁殖に使えなくなった犬猫を最後まで飼う事などましてありえません。犠牲にされた犬猫はまた更に業者間でたらい回しされたり、「引き取業者」に渡されたり、最後には餓死させられたり、山に遺棄されたり想像を絶する最期を終える犬猫もいます。

コロナで犬猫を「買う人間」が増えペット業界は仕入れが間に合わないほどに需要がのびて販売価格も今までの3倍ぐらいに高額に跳ね上がりました。それでも欲しい人はお金で命を手に入れました。しかし今そのペット業界にも陰りが出始めています。余剰頭数の犬猫を引き受けている団体も沢山ありますがそれって「業者の商売に加担する事」にならないでしょうか?


いずれフランスの様に日本もペットショップでの生体販売が禁止になるように多くの活動家が働きかけています。業者が一番困ることは「奇形で生まれた子犬」「妊娠しないメス犬」「出産頭数が少ないメス犬」「毎回帝王切開での出産」「先天性遺伝子疾患の子犬」「色配合がミスにより販売不可の子犬」「サイズオーバーな子犬を生むメス犬」等お金に繋がらない個体はいらないのです。


当会も十数年前ある業者から引き取り、里親様を探しました。それはその業者が「頭数を減らしゆくゆくは廃業する」という約束で20数匹を引き取ったことがありました。しかし行くたびに頭数をカウントしても減るどころか反って見ないような犬が増えていました。問い詰めても「増えてない」というだけ。そして引っ越しを期に廃業するはずであった話も頓挫し身内で大々的に商売を今でも行っています。


当会は約束を守らないような人間には2度と協力はしません。最近、里親探しの「マッチングサイト」にも業者が掲載するようになりましたがその場合は無料での譲渡を決められています。そこで1円でもお金にしたい業者は「愛護団体を立ち上げ」て募集をしたり、「愛護団体に託して」不用な犬猫を減らしまた繁殖用犬猫を仕入れてきます。動物には罪はありません。しかしこの様な「動物が犠牲」になる連鎖はどこかでストップさせなければいつまでも真の「殺処分0」にはなりません。

収容施設、繁殖業者から犬猫を引取りそれを販売の様に高額で譲渡をする愛護団体(と称して)も出始めています。ペットショップで売る側、買う側の問題も提起してきましたが、現在は「保護犬保護猫」というだけで飛び付く事が無いように引き取る側にも慎重な姿勢が必要な現状です。

「保護犬猫」とは「誰からも命を救ってもらえなもらえない運命の動物」を保護し里親様に繋ぐための活動であってそれを商売にする「保護犬、猫ビジネス」であってはならないと思います。「保護犬猫を飼う」から「保護犬猫を買う」事にならないようにお気を付けください。

[2023/05/11 14:15] | 保護、団体関連 | page top
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