皆様は「殺処分0」になって犬猫は皆処分されずに良かったと思われている事でしょう。東京、神奈川県の様に収容頭数が少ない自治体は処分0は可能な事になりました「一部は安楽死をしています」。しかし茨城県の様に「殺処分頭数全国1」であった自治体に毎日収容されてくる沢山の犬達。ほとんどが飼い主がお迎えに来ない、愛護団体も引き取れるような性格ではない犬はどうしているのか考えられたことはありますか?。
それはセンターに過密にどんどん溜まっていき1年も2年も生かされている犬達がいるのが現状なのです。写真をご覧ください。




※入れる場所がないため、以前処分に使用していた通路にまで置かれています。
焼却炉がある場所なのでサウナのように暑い中に放棄された犬達がいます。
犬180匹以上,猫110匹以上収容。

普通に飼われていた犬達であれば多少性格が難しくとも、疾患があっても愛護団体さんが引取りケアーをし里親様に繋ぐことが出来ます。しかしここに溜まっている犬達は多くは野犬の群れです。人間が作った不幸な犬達です。人間を恐れ傍に行くと逃げまどい、首輪、リードも付けられない。また檻の前を通る時に「気を付けて下さい」と職員からの注意があるように、着ている白衣ごと中から咬まれるような勢いで攻撃してくる犬もいます。
先日掲載しました「かみ殺された小さな犬」はこの過密になっている大部屋に入れられ翌日かみ殺されると言う悲惨な状態で見つかりました。個室は皆「危険」と書かれている犬や高齢の犬で占め保護する個室がありません。センターもやむ負えない選択で大部屋に入れたと思いますがその結果、新入りの小さな子は皆の餌食となりました。
今回の事は氷山の一角で今までも起きていたと想像できます。全国の皆様にお聞きいたします。「人間と共存できないような危害を加える犬達まで殺処分0として生かしておくことは犬達にとって真の幸せなのでしょうか?」。散歩もブラシもしてもらえない。触って優しく声を掛けてもらえることもなく毎日精神的不安な中で息をしているだけの生活。これは「虐待」と言う事以外何もありません。
当会は「殺処分容認派」ではありません。命ある動物を殺すと言う事は誰もしたくありません。しかし生かすと言うのであれば「動物の福祉」を考慮したうえでの「殺処分0」にするべきなのです。今の現状で茨城県は「殺処分0」と唱えることは早すぎでした。県はある団体の圧力と片寄った思想に対抗し業務を妨害されることを避けたいのでしょうか。多くの出入りしている譲渡認可団体様からもこの過密収容は問題であるとの抗議の声が上がっています。どうして犬たちの為に保護する公共施設であるなら対策を講じないのでしょうか?犠牲になった「かみ殺された犬の死」を無駄にしないために、これから多くの認可団体様と結束して要望して参ります。
収容期限が過ぎましたから「かみ殺された」可愛い目をした女の子の写真を掲載致します。この子の生きて来た最後がこんなにも哀れな無念な死に方をしたことを皆さまの記憶の中に残してあげて下さい。

私達の活動がいつになったら実をむすぶことが出来るのでしょうか。
追伸
センターの職員の方々は心身ともに疲労の中頑張っていらっしゃいます。誹謗中傷などのお電話で業務妨害をされませんようにお願い申し上げます。