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捕まらない母犬が3回目の出産
つくば市で2020年4月2日に10匹、2021年7月18日に10匹、今回2月17日に9匹の子犬を出産した母犬。以前の2回は民家の縁の下など人間の近くで産みました。しかし毎回生まれればすぐに人間に我が子を取られた為か今回は崖の上の藪の中に9匹の赤ちゃんを産んでいました。

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子犬の声がすると言う事で近隣の方からの通報があり再度の保護を「しっぽの仲間」Sさんが駆けつけ保護したそうです。当会も2回にわたり6匹ずつ計12匹の引き取り協力を致しました。目の開かない乳飲み子の保護は非常に労力のいる活動です。

しかしこの問題は愛護団体が苦労して活動する事ではなく「行政の仕事」ではないかと思います。毎日のように1時間かけて現場にから揚げを持って母犬を人馴れしようとしていたSさん。しかしこの母犬は生まれから野良犬さん。この母犬のまた母犬も野良さんで当時3匹の子犬を生み1匹は死亡、1匹はセンターに収容、そしてこの3回産んでいる母犬は自力で生き延び現在に至っています。

この母犬の母犬はくくり罠にかかり猟友会が撃ち殺したそうです。そんな母犬の姿をこの子犬達を生んだ母犬は目の前で見ているのです。人間に対し絶対に信頼関係は築けません。そもそも撃ち殺された母犬を捨てた人間がいる事でこのように「悲運な連鎖」が今なお続いている現実なのです。

今回子犬を生んだ藪に捕獲檻を運びその中に毛布に包んだ子犬を1匹の残し母犬が捕獲檻に入ることを願いましたがやはり入る事はしませんでした。相当人間を警戒しています。ふつうは子犬がいると母犬はすぐに捕獲できていました。しかしこの母犬に関しては子犬の声を聴いても危険を感じるのでしょうか捕まりません。もう成す術がありません。「トラップ」を2回試みても踏まないように避けて通りかなり学習能力も高く自分の身を守る術を知っています。

センターからは捕獲檻を2年前からただ置いてあるだけでその間に3回も子犬を出産。これでは茨城県の「収容頭数」が改善できるはずはありません。当会も何とかして茨城県の犬達の飼育レベルの向上を願い頑張ってきたつもりですが、「官民一体」の動物行政は一進一退。進歩できずにいます。

この母犬は6月頃には又シーズンが来て8月頃に4回目の出産が危惧されます。世の中「保護犬をもらう」と言う事がメディア、テレビ番組などで広まり上辺の現象として脚光をあびています。しかしこのようにその裏で不幸な現実がある事も世の中全体で周知していなければならない問題なのです。

こんな「保護犬保護猫」がいると言う事自体、本来なら飼い主が最後まで責任ある飼育をしているなら存在しない動物なのですから。
[2022/02/20 13:40] | 命の現場 | page top
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