センターに29日収容された毛玉でボロボロのプードル「又は雑種」の女の子の写真を見た時に余りにも哀れで、以前引き取ったマルシーズ「つぐみちゃん」を思い出しました。つぐみちゃんと同じようにボロボロ状態で、何とか引き取りが出来ないかを検討していました。
長毛の白い毛は泥だらけ、木の実、便、草などが絡まり体中に擦過傷があり一部は化膿していてセンターで縫合をして下さいました。しかし、胸と足の付け根に水が溜まっている部分「悪性腫瘍?」があり、衰弱で弱っていると報告を頂きました。捨てられて雨に当たり何日間辛い思いをしてきたのか。収容時の写真は緊張しているのか立っていました。 しかし職員を見る目が不安と、やっと人間の元に保護された安心感からか小さな目から何かを訴えているように思えました。外に置かれ、満足にエサも与えられず「もう食べれなくなってきたのかもしれませんが」めんどくさくなった飼い主は捨ててしまったのでしょうか。そして今朝センターから悲しいお知らせを頂きました。 「今朝亡くなってしまいました」。あー、お迎えが間に合いませんでした。知らない場所でたった2日間で、体中の力尽き、誰にも看取られずに推定10年間の命をひとりで終えて行きました。この子の生きてきた生涯はどんなだったのでしょうか。最後の時に毎日生活をしてきた飼い主に声を掛けられ看取られることがどれだけ犬達にとっては幸せな事か。でもそれすら与えられず命を終えて行ったこの子。どうか天国で幸せになってと願っています。お迎えが間に合わなかったけれど、職員の方々が点滴等、医療処置に手を尽くして下さり、柔らかなタオルに寝かせてもらい、雨に濡れることなく旅立てたことはこの子のせめてもの幸せな時間だったと思います。繁殖用だったのか一般の飼い犬で高齢になったために遺棄されたのか、「命の尊厳」を少しでも飼い主は感じて欲しい。 さようなら。今度生まれてくるときは絶体に幸せにしてくれる人間に巡り会えるように願っています。 |
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