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放棄されたダックスフント
放棄されたダックスフント
今日は茨城のセンターにテリアミックスの子を引き取りに行きました。インターネットの写真でしか判断が出来ず、かわいい子でしたから、引き取り依頼をしてありました。

ワクチンもして下さり2週間ぐらいセンターに置いていただいていました。今日初めて面会しましたが、ひどい毛玉、そして、かなりの咳をしています。若ければフィラリアに感染していても数年で親虫は消えていきますが、白内障がきているので8歳は過ぎているように思えた子でした。足も老齢によるふらつきが見られました。かわいそうでしたが、「ごめんなさい」と頭を撫でてあげてお返ししました。おとなしく檻に入れられました。

引き取り中止をしなければならない時は、この子を自分で処分するような辛い気持に襲われます。明日の朝はもう処分が決まってしまうからです。第三者の方にお渡ししなければならない子ですから、只、可哀想だけでは引き取れないのが現実なのです。


そしてスタッフのHさんと茨城のIさんと外に出ると、事務所の入り口にダックスを連れた女性が2人で話していました。放棄に来たのです。「どうしたんですか?」と声をかけると「5歳なんですが咬むので、もう飼えないんです」と。職員が収容房に連れて行こうとすると、必死に飼い主に「なんで知らない人が連れて行こうとするの?助けて」と言うように尾を振りロープを引っ張り飼い主の処に戻ろうとしています。

しかし後ろを振り返りながら、連れられて行きました。飼い主に「それなら今ここでかかりつけの獣医さんに電話して安楽死してくれるか聞いてみて下さい。あんなに貴女に助けを求めている愛犬の気持ちも考えてあげて下さい。縁があって家族になり5年間も生活を共にした子に最後の愛情でしょー?ここで置いて帰ったら貴女は一生後悔しますよ」と何度も説得すると、やっと、その気持ちになったのか、電話をしていました。

そこへ、しつけ方教室が終わりトレーナーの方々が下りてきて、また生かす方向でアドバイスをしていました。その後連れて帰ったかは分かりませんが、飼い主は簡単に手放すことに何の痛みもなく放棄します。すがりつく愛犬に何の声もかけずに黙って見ている姿に冷酷さを感じました。

日本国中で毎日行われている現実です。動物は一生独立して生きることは出来ません。信じている貴女「貴方」だけしか命を守ってくれる人はいないんです。哀れな1匹の末路を見てしまいました。
[2009/06/25 23:13] | 放棄・虐待 | page top
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