26日は都庁において「都知事諮問機関」である「動物審議会」が開かれ
初めての委員として参加させていただきました。 東京都の処分頭数は昭和58年には56427頭。 それが平成27年には816頭と激減しています。 しかし「殺処分0」ではありません。 犬「24頭」、猫「792頭」が処分されています。 それを35年を目標に動物の引き取り数15パーセント削減、 致死処分を20パーセント削減、 犬の譲渡、返還率を85%に増加、猫の返還、 譲渡率を20パーセント以上に増加を図っています。 私は「愛護団体との協働で行っていく事は不可欠だが 団体の中には不妊去勢手術をしない主義で犬猫を里親様に譲渡する団体もある。 そこをきちんと確約して認可団体としなければ いくら団体譲渡をして殺処分0を目指しても意味がない。 東京都はそこをどのように考えているのかをお聞きしたい」と発言しました。 「東京都はそのようなところの団体には認可をしていないし今後もない」との回答でした。 皆様も良くご存知の「広島のセンターの収容犬全頭を引き取り」という事で メディアを賑わせた活動をされています「ピースワンコジャパン」様は 不妊去勢はしないという主義です。 日本はドイツなどのように犬猫を飼うことに対しての意識もまだ低く 管理が出来ない飼い主が多いためにこのように「保護犬猫」が巷にあふれかえり、 特に猫の多頭飼い崩壊はあちこちで発生しています。 譲渡の窓口にとなる「愛護団体譲渡」は高齢、病気など以外の動物に手術をして 里親様にお願いすることは必須です。 そうしなければまた不幸な命が増えてしまいます。 それでは何のための譲渡なのでしょうか。 シニア年齢の方の動物飼育に関して、 動物取扱業、産業動物など多方面に意見が出ましたが、 東京都が今後目指す方向を次回の2月7日の審議会で討論をいたします。 でもこうして動物の命の尊厳、福祉に関して このような「審議会」が開かれる事は喜ばしいことです。 都民のための冊子、小学校への「動物愛護」のアニメの配布などをし、 広く動物愛護に繋がるための発信をしていく事で 都民の動物に対する意識を向上させるよう啓発にも力を入れている事が分かりました。 25年前当会の発足したころ、 「殺処分0」などと言う言葉を聞くことが出来るなんて想像も出来ませんでした。 殺処分頭数ワースト1でした茨城県も県議会で「殺処分0」が可決されたようです。 しかし全国でこの言葉が飛び交うその裏側には 膨大な困難と解決しなければならない問題をはらんでいます。 東京都は「動物取扱業」が増えているそうですが、 将来は「ペットショップでの生体販売禁止」に持って行く事を 都から国へ発信していく事を望みます。 そして「動物セリ市」の廃止で大型パピーミル「子犬工場」は減少するでしょう。 「殺処分0」という言葉はパフォーマンスなどで 安易に公言するのは多くの危険をはらんでいます。 地道な調査、計画をたててから推進していく事が重要です。 人間の犠牲になっているのは紛れもなく「動物達」なのですから。 あまりにも広い都庁の中で彷徨いながらたどり着いた31階の会議室。 多くの職員の方に迎えていただき緊張いたしましたが、 有意義な会議に参加させていただけたことは私の愛護活動の中で貴重な体験でした。 |
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