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いまだ寒さの中に置かれている遺棄事件の生存犬たち
栃木県にて小型犬の大量遺棄事件で生きていた犬たちは
いまだ今後の方針も決まらない中1匹の犬が死亡してしまいました。
先日栃木県動物愛護指導センターに要望した件で
昨日職員から留守電が入っていました。
「努力していることしか言えないんですが」と。
回答にはなりません。
今朝、宇都宮東警察署の担当の方に「犯人はもう略式起訴され
罰金を払い釈放されているので事件としては終結したんですね?」と聞きますと
「はい。もう終結しています。そして生きていた犬を今後どうするかとかは警察では判断できない」。
「それではこの犬たちは証拠品ではなくなったのですから
センターが譲渡という形をとっても法に触れることはありませんね?」と聞きましたら
「法律違反にはなりません」。

そこでセンターに電話。
「所長様をお願いします。先日要望書を出した者ですが
昨日職員のS様よりお電話がありましたが所長様に要望書を出していますので
ご本人に代わってください」と言うとしどろもどろに
「あのー、所長は多忙でー」とかうやむやな口調。
「今警察に聞きましたがもう事件としては終わっているといってますが
どうしてその犬たちを早くに愛護団体にお願いしてでも出してあげられないのですか?」と聞くと
「そうですね、今後どうするかというまだ検討中で個人で応募している方もいるし、
譲渡会をするかとかまだ決めてない」と。

「譲渡会と言ってももう行政の終わりは26日ですよね。
来週にでも開かなければ年明けになりそこで年末年始を送れば犬たちは死亡してしまいますよ、
なぜ早急に対処の方法を決められないんですか?
それは所長さんの計らいで今日でもできるはずです。
繁殖場の犬たちは家庭犬として飼われていなかったので、
外に鎖でつなげば吠えたり、1匹になり寂しくて逃げようとしたりするので、
一般の希望者に渡したら返される可能性もあるので団体に保護してもらい
確実な里親さんを見つけたほうがいいと思います」と話しました。

いずれにせよ書面にて回答をいただくこと、
そして最終的な結論をいただくことを約束していただきましたが、
この事件は「動物虐待」での立件も出来ず、「ごみの不法投棄」としかなりませんでした。
おかしいでしょ?
業者は生きたまま渡したので罪にはならず
犯人の木村正樹は自首したし略式起訴で罰金を払い終わり。
殺処分0と言えどセンターでの処分が0になったとしても
業者がこうして陰で処分していたら意味がありません。
「動物取扱業」の中に「引退した繁殖犬は終生飼養」と書かれているけれど
これは本当にできると思って作成されたのでしょうか?
現場の状況を把握していない机上の法改正でしかありえません。

曖昧な言葉で正面だけを飾ったザル法です。
今回の事件は死んでいった多くの犠牲犬たちが
世の中に知ってほしくて遺体が見つかったのだと思います。
これで終わりではない。
「動物繁殖業」の大本から改定しなければまたこのような事件は陰で行われるでしょう。
[2014/12/10 20:14] | 動物収容センター | page top
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