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「年老いたシェルティー」
東京都動物愛護相談センターに行って来ました。
1台のワゴン車が停まっていました。
放棄にきたらしい。
飼い主の女性が扉の外から犬の名前を呼ぶと、
よたよたしながらシェルティーが降りてきました。
顔にも白い毛が混じりみるからに老犬と分かりました。

「どうしたんですか?」と尋ねると
「飼っていた主人が亡くなったので」とのこと。
「でも家族で子犬の可愛いい時から育ててきたんでしょ?
ここで処分されるのは窒息死ですよ。
それなら紹介しますから獣医さんで安楽死させてあげてください」と言いました。

息子の顔を見て様子伺いしていましたが「いいです。もう書類も書いてしまったし。」
「最後の飼い主としての愛情でここにおいて行かないで下さい」とお願いしましたが
次ぎの言葉に人間の卑怯さと
11年人生をともにした家族である犬に対して
愛情のかけらも無い非情な面を見せ付けられました。
「私は犬は好きじゃないから」と。。。

命を絶たれる愛犬に浴びせた最後の言葉でした。
この子はロープを首にかけられ職員に連れられて行く時、
力ない目で一度だけ振り向き
自分が飼い主から離れていくのが
不安な様子で見つめていました。
なんと言っていたのでしょう。
裏切らない犬が処分され
裏切った飼い主は何も問われることなくこれからも生きていく。
やり場のない怒りを覚えました。
[2005/09/20 19:08] | 動物収容センター | page top
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