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余りにも哀れな引退繁殖犬の状態
昨日引き取りましたシーズー「オス」の子を含め
4匹のシーズーをある劣悪繁殖場より引き取りました。
引退した犬達は処分業者に渡す業者が多い中、
ここのオーナーは馬小屋に皆雑居で閉じ込めて置いてありました。

しかし34匹以上の高齢引退犬「その後まだまだ高齢犬がいる事が判明」を閉じ込めているため
健康状態が悪くても病院にもかけず、死亡すれば「老衰のため」とかたずけます。
しかし生きている間、目の損傷、膀胱に石が溜まり痛みが出ても放置、咳が止まらなくても放置。
顎が外れている子、ゴミ置き場に置かれている子、耳の中もぐちゃぐちゃ。
3日に一度たらいにフードを足し入れる置きエサに目の見えない子は満足に食事も出来ない。
そして貧血状態。暑くても寒くても硬いコンクリートの上で寝起きし命がある限りこの状況は変わらない。
オーナー曰く
「病気になればアリナミン飲ませれば治る、食べない犬は仕方ない我慢させる、
腫瘍が出来れば糸で縛って腐らせる」。唖然としてしまいます。

引退犬は雑居で置いているため「オスメス一緒」また妊娠する犬も出てしまいます。
高齢なため妊娠して体調が悪くなり死亡している犬も沢山いるそうです。
引き取り予定のシュナウザー「10歳」も妊娠したので
子犬を産ませてから渡すと手放しませんでした。
高齢犬の出産は危険があり生まれた子犬も障害が出る可能性もありかなりの管理が必要です。
当会の引き取った犬達の今の状態を記しておきます。

①ヤッチン「さくらちゃん」
長期の角膜炎を放置したため失明、乾燥から来るドライアイ、
片目は眼球摘出の可能性。長期の外耳炎のため耳の穴が腫れあがりふさがっている。
皮膚はホルモンから来る色素沈着。
ゾウの皮状態の皮膚。食べていなかったため、
自力での排便、排尿が出来ず長期の栄養失調から来る貧血状態。
現在は栄養のある食事、目薬で治療中。
だんだん元気になり排せつも自力で出来るようになりました。
この子はもう少し引き取りが遅れれば死亡していたでしょう。

②りんりん「つくしちゃん」
長期にわたる膀胱炎、ステルバイト結石が膀胱にたまっていて血尿している。
かなり痛かったと思います。
角膜炎、酷い外耳炎、脂漏性皮膚炎。
今後は投薬、点眼薬、点耳、薬浴、処方食で治療します。

③バブ「エルサちゃん」
首から胸にかけ脱毛「これは汚い環境から来るアレルギー、細菌感染」。
貧血、角膜炎、外耳炎、脂漏性皮膚炎。
この子は発情期が昨日から来ました。
引き取りが遅れていれば、また妊娠させられていました。

④ジャズ君、
チャンピオン犬だと手放さなかったがどうしたことか
「動物虐待になると説得」今回渡してくれました。
ものすごく良い子です。ただ膀胱炎になっていて治療中。



このように皆、脂漏性皮膚炎、膀胱炎、膀胱結石と言う事は
最悪の安いフードを与えているのでしょう。
この子たちは6年ー15年間、ケージに入れられ走ることも出来ず、
具合が悪くても妊娠させられ子犬を産み、体力もない中生きて来ました。
治療に時間がかかると思いますが助けた一部の犬達です。
人間のためにこんな苦痛な毎日を送らされ犠牲になっている繁殖犬が
日本全国に沢山いることを皆さまは覚えておいてください。
「ペットショップで買う人が作る犠牲になっている繁殖用犬達が存在することを」。



[2014/10/06 17:48] | 多糖飼い崩壊&繁殖店廃業&悪徳ブリーダーからのレスキュー | page top
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