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はかない命
昨日の朝、
個人ボラさんから焦ったような電話。「出産をした母犬が状態が悪くぐったりしていると業者から連絡があった。誰か引き取りに行かれる方はいませんか?

Sさんがすぐに動いて下さり12時過ぎには現場に到着しその子を保護しました。送られて来た写真はもう横たわりぐったりしている姿。今晩持つだろうか?と思いましたがそのまま病院に走っていただきました。しかし到着した2時半ごろにはもう息を引き取っていて死後硬直が始まっていました。
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途中の1時頃に亡くなったようです。2,5キロしかないまだ1歳半のプードルさん。病院でエコー検査をした結果お腹の中には2匹の胎児が腐敗して残っていたそうです。

最初は少し手からはフードを口にした様子もあったそうですが昨日の朝にはぐったりしてしまっていたとの事。初産で陣痛に耐えそして死亡した胎児から腹膜炎が起き激痛に亡くなる3日間苦しみ動く事も出来なくなり一生を終えて行きました。生きていればこれから15年以上は愛され楽しい幸せな生涯を過ごすことが出たはずなのに。

こんな悲惨な最期を終える繁殖犬達。一度も散歩もしてもらえず、毎日狭いケージの中だけで生かされ時期が来れば妊娠させられ病気になっても病院に連れて行ってももらえない。今回は私達が関わった為この悲惨な事が明らかになりましたが多くはそのまま隠され死んだらまた他の犬を生ませて子犬を売ればいい業者たちの心は「供養する気持ち」「犬たちの苦痛をなくす思いやりの心」は無いのでしょうか?

いくら「数値規制」で繁殖業を規制しても、お産の知識もない素人の業者が繁殖させているこの現実に効果はありません。認可する前に「繫殖免許制」の試験に合格した人だけに許可する制度にしなければ日本全国の繁殖場の犬猫達の悲惨な境遇は変りません。交配した犬の眉間には分かるように緑のインクが塗られていました。名前も付けてもらっていません。

皆様がこの子のために手を尽くして頂きました。
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「エリーゼのために」のピアノ曲から「エリーゼ」ちゃんと名付けお腹の2匹の赤ちゃんと共に荼毘にふせました。
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「もう産まされることは無くなったよ、今度生まれてくるときは幸せにしてくれる飼い主の元に戻って来てね」とお別れしました。




最後に繁殖業者の方にお願いします。
命ある繁殖用の犬猫達に対し人間としてお世話になり生活が出来るのですから「感謝の気持ち」を持って物扱いにせず大切に愛情かけ育ててあげて下さい。

先日の茨城センターでの「かみ殺された事件」に続き、また心がえぐられるような悲しい事が起き、心底心が折れてしまいそうです。

皆様・・・
ペットショップで売られる子犬子猫達の裏にこのように「産まされるだけの道具」にされている繁殖犬猫が沢山いることをしっかり記憶して下さい。

[2022/08/23 15:21] | 多糖飼い崩壊&繁殖店廃業&悪徳ブリーダーからのレスキュー | page top
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