9月28日にある繁殖場から引取った子猫のリロちゃん。

兄弟の中で一番小さく成長が悪い為商品にならない子でした。手のひらにすっぽり隠れてしまうような細く軽く生きているのが不思議な位小さな子でした。4日病院の奥様が最後の時を撫でてあげながら天国へと旅立ちました。
引き取ってから分かったことは「心臓奇形で穴が開いている」上に「心膜横隔膜ヘルニア」と言う先天性の奇形で生まれてきた子でした。フードを食べると胃が膨らみ肝臓が心臓内に上がってしまうため息が苦しくなりじっとしてしまいました。何とか生きられるように病院の先生は手を尽くしてくださいましたが引き取って7日目にお別れになってしまいました。
それでもこの7日間は抱っこして日向ぼっこさせてもらったり病院内を歩かせてもらったり楽しい思い出を持たせてあげられました。そしてこの繁殖場の方に「お母さん猫はこのような可哀想な子猫がもう生まれないように繁殖は止めて里親さんを探しましょう」と言いました。「分かりました、手術をしてお渡ししますから里親様を探してください」とすんなり諦めて下さいました。私達の気持ちが通じた事は本当に救われる思いでした。
ここの繁殖場は引き取った犬猫に「この子達を宜しくお願いします」と言う言葉を聞かせて下さいました。「繁殖業者」の酷いところばかりを見て来た私達は繁殖場に良い思いはありませんでした。しかしただ攻撃するだけでなく私達の命に対する姿勢を見て頂き業者の方にも同じ気持ちで犬猫に向き合って頂けるようになって頂けたらと願います。
今回お世話になりましたこどもの国動物病院の先生、奥様、本当に有り難うございました。リロちゃんも感謝していると思います。生まれてからたった2か月の生涯でしたが、この子の供養のためにもママ猫さんは幸せになってもらいます。良く頑張ったね、リロちゃん。
