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繁殖業者の数値規制
悪質繁殖業者、ペットショップの飼育頭数規制が環境省の審議会で決まった。ペットショップは従業員1人に対し犬10匹、猫15匹、犬のみの場合20匹まで 2021年6月施行。

犬猫のブリーダーは親犬の飼育頭数上限15匹まで。ペットショップは従業員1人に対し20匹まで。かなり厳しい数値規制が出来た事は有難い進歩と言えるでしょう。しかしこれですべての業者が従うだろうか?1カ所に親犬15匹までと決めても法の抜け道を利用し何カ所に分けて隠して繁殖をする可能性もあり得ます。また今現在「パピーミル」という数百匹もの犬猫を保有し繁殖を繰り返す業者からあぶれた犬猫の行方はどうなるのだろうか?来年6月までに数百匹を15匹までに減らすことは不可能と思えます。そうなれば陰から蔭へ「引き取り屋」なるものに渡される犬猫達も増えるはず。また巷に遺棄される犬猫達も多くなる事が危惧されます。

まず、業者の保有頭数を自治体で把握し、1匹1匹の個別管理をしてからでなければ行方不明になる繁殖用犬猫達の命を守れないことになる。膨大な数の「繁殖業者」と「ペットショップ」をただ数値規制をすることのしわ寄せは必ず起きてきます。この所、繁殖用犬達があちこちで捨てられている現実があります。また「繫殖場廃止」の声も多数聞こえてきます。しかし、今繁殖場で生きている犬猫達の命は絶対に守らなければなりません。全国規模となるととても愛護団体が里親探しが出来る数ではありません。

まず皆様が「ショップで犬猫を買わない事」。売れなければ業者は縮小していくはずです。1年かけて縮小をしていく事で数年後にはかなりの業者は淘汰され減少するでしょう。現在、自治体では「商売に使った犬猫の引き取りはしない」事になった為、あぶれた引退犬猫は更に過酷な運命を負わされています。「法規制」を決める前にその後にどのようなことが起きるのかを考慮してから施行する事は必要と考えます。各自治体での繁殖業者、ペットショップへの対応をもっと詳細に検討する事を願います。当会も今考えている事があります。犬猫のために出来る限り尽力をしてまいります。悲しい事に日本はまだまだ「動物愛護後進国」です。

[2020/08/14 07:32] | 多糖飼い崩壊&繁殖店廃業&悪徳ブリーダーからのレスキュー | page top
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