平成21年11月27日に茨城のセンターから引き取ったチワワのピカちゃん。当会が茨城県動物指導センターの認可団体になり始めたころの引き取り犬でした。お迎えに行き首輪とリードを付けた途端「キャーン」と大声を出し怯え魚釣り状態でとても歩かせることも出来ませんでした。何が今まであったのでしょうか?
口はもう歯が無くおちょぼ口。それから「譲渡会」に参加させてもボイジャーから出てこない位に怯えていました。そんな感じで散歩も庭をフリーで走り回る様な自然な状態で保護をしてきました。そして10年目の今年、3月頃から「脳障害」のような発作が起こり、口をかきむしり頭から転げ落ちるような発作でまともに立っている事も出来ず薬が切れればほとんどこの発作に苦しみました。見ていて本当に可哀想で治らないのなら生かしておくことの方が残酷ではないかと悩みました。
でもすごい勢いで流動食、ミルクも飲みとても「安楽死」の決断が出来ませんでした。2軒の動物病院の先生がお薬を色々と変えたり量を調整したりして下さり最近は穏やかに眠ることも出来ました。ただ起き上がる事が出来ず宙を足でこぐようにバタバタさせて起き様としてもできないことが、イラついたのでしょうか小さな体から「ウオーン」と言うものすごく大きな声を出していました。抱いていてあげるとだんだん眠くなり首を下げて寝ていました。
しかしこの2日ぐらい息が苦しいのか体全体で息をするようになり抱いてあげてももがいて苦しむようなそぶりを見せていました。昨日はお昼過ぎまで眠る事もなく夕方まで抱いていてあげられたことが最後になってしまいました。起きたらフードを上げようと思っていてなかなか起きないので夜10時ごろ見るともう体に硬直が来ていていつ心停止したのか分からないままお別れになってしまいました。毎晩最低でも2回は悲しそうな声が聞こえてくるので起きて行きミルクを飲ませていたピカちゃん。もう今晩からはあの声も聞けなくなりました。
この子は丁度10年前の11月27日に我が家に来てきちんと10年目の11月27日に天国へと昇って行きました。つくばみらい市で収容されたピカちゃんは我が家での10年間を楽しく生きられたのでしょうか?皆様から頂きました介護食も全部食べ終えて旅立ちました。「ピカちゃん、天国の入り口で沢山の子達が待っていてくれると思うから、そこでも元気でいて下さいね」。


食器の用意が1つ少なくなったテーブルの上。1匹の子を無事に送り届けられた責任を終える事が出来安堵しています。
元気なころのピカちゃん。この時6歳ぐらいだったのでしょうか?

亡くなったひばりちゃん、シニアになった骨折したチェリーちゃんと一緒に寝ています。
