茨城県動物指導センターは日本で一番処分頭数が多い県として8年間「ワースト1」の汚名が付けられておりました。それが多くの愛護団体様の協力と地域のボランティア様の「センターに入る前での保護、手術の実施」によりその汚名も返上する事が出来ました。
譲渡頭数は平成29年度「犬819匹、猫1238匹」と全国1位になりました。それも沢山のボランティア団体が県内だけでなく、それこそ遠く神奈川県、東京都からも片道100キロ以上の道程を車を走らせ「1匹でも引取ってあげたい」と思う一念で通った数字でもあるのです。「譲渡事業の推進」とは短期間で成り立つ物ではありません。綿密な計画、愛護団体との協働、そして一番大切なことは「人間と人間の信頼関係」の上で成り立つ事と思います。 しかし今の茨城センターは、ある1団体だけがセンター全てを動かしているかのような言動に、私達譲渡団体には何の相談もなく譲渡団体の意向をまるで無視されているのが現実です。「殺処分をしたらセンターと県を告発してやる」、「処分を止めるため警察を呼んだ動画をSNSで配信」など脅しともとれる行動をしている団体。 20日の「茨城県予算委員会」での大井川知事が「年々収容頭数も減少してきている、そこで新たにシェルターを作る必要はなくいかに収容されてくる動物を減らす入口対策に力を注ぐ」と発言。質問した議員を一括されました。本当に常識あるお考えと思います。 今まで「箱モノを増設」してきたケースで成功したことはありません。シェルターをどんどん増やしていけば更に収容頭数が増えて行きます。これで終わりということは無くなり人件費も、医療費も、飼育費用もすべてが圧し掛かかり終わりのない泥沼に入り込んでいきます。箱モノを作り野犬でも、咬傷犬、人間に危険な犬、終末医療の犬でもただ「生かしておく」という無謀な考えで「殺処分を止めている」という事は何の解決策でもなく、愛護団体の協力も得られないような事は意味のない活動だと思います。 このような事で職員、委託会社の職員さんも多忙になり業務に支障が出てきています。それ以上に過密に入れられて犬達のストレスは限界に来ています。また団体様の中でも「こんな形での譲渡は嫌になった、他の県の処分される犬を助けたほうが良いと言う気持ちになってきている」と考えていらっしゃる方も出始めています。それこそ協力していただく団体が減って行ったら、貴女は更に置き場所を増やし、そこへどんどん置き、不幸な犬を増やして行くのですか? 「茨城県動物指導センターを陰で支えている多くの団体があることをお忘れなく」。 |
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