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茨城県譲渡団体意見交換会議
27日は茨城県動物指導センター会議室にて愛護団体との意見交換会が行われ当会も出席いたしました。総勢35名「団体数17」、県衛生課3名、センター長様はじめ3名。広い会議室は満杯状態になるほど今までにない参加数でした。こんなに多くの愛護団体、個人ボラさんが茨城県のセンターの今後を願い集まって下さいました。


① センターが実施する一般県民むけの犬猫の譲渡について。

事前訪問調査をする。センター職員が譲渡犬を送り届ける。
2週間のトライアルを実施。
トライアル期間はチェックシートにより使用状況を報告。
現在4回の訪問を実施。
土日しか来られない希望者には土日対応をする他



② ボランティア譲渡登録団体等へのお願い事項について

確認表を速やかに提出する。
センター内の動画、録音は禁止。
センターの業務に支障が及ぶ情報発信は行わない。
収容房の中に入ることを禁止する。
「これらに関しては先日動画を配信し多くの方に迷惑を与えたCAPINに対しての禁止事項と思う」

今回多くの団体様から、職員の顔まで出した動画を配信し持論を発言した鶴田真子美氏に抗議の声が上がりました。常識ある考えを持っていらっしゃる団体様が多くいらしたことに賞賛の気持ちです。「多くの団体が皆一生懸命犬猫のために引き取りをしている中であのような動画を一方的に配信したことはまるで愛護活動の意図する事ではない。他の団体に対してのやる気を消失させる行為だ」と何人もの方から怒りの声が上がりました。当然な事です。



③ 殺処分0に向けた適正な犬猫譲渡について

この「殺処分0」という言葉を保持するために全ての犬猫を処分しないと言う事はまず無理。
人と共存出来ない犬をただ「生かしておくことだけが犬のためになるのか。
何年間も檻の中に入れられて生かされるだけの動物の気持ちを考えればそれは愛護ではない」。これにに関してもCAPINの「収容房を外に増設しそこで保護をして行く」と言う提案に対し「解決策にはならない、反対である」との声が多く発されました。
本当に正解だと思います。それを継続していったらあの地獄のようなシェルター「ピースワンコ」と同じ状態になり収容犬達はどんどん増え劣悪な環境下に置かれ咬み殺し合いが起きることになるのは明白です。現在センター内には130匹の犬が収容され大変な状況になっています。鶴田氏は「60日間処分は停止しています」と自分の功績のように発言していましたが、それはそんなに賞賛に値する事でしょうか?その為に野犬の犬達は恐怖におびえ、治療に値しない重病の子は苦しみ、人を咬んで放棄された犬などがただ生かされています。しかしこの子達に引き出される未来はあるのでしょうか?それでも「生かしておく」と繰り返すCAPINの発言には賛成する団体は無し「同族団体1団体を除く」。

また「収容される犬猫を減らすためには手術の徹底化」「収容された犬猫をいかに多く返還することが出来るのか」等、参考になる意見を聞かせていただきました。

「子猫は手術をしてから譲渡する」「一般県民譲渡の動物は譲渡後手術をする期間を明記する」「動物推進員に犬の登録を1軒ずつ確認する作業を委託する」「譲渡団体の認可範囲を検討する」など貴重な意見を聞かせていただき有意義な会議であったと思います。

当会の感想は「誰でも殺処分などを喜んでいる人はいません。しかし今の現実を殺処分0という言葉に踊らされ動物の福祉も考えずに殺すなと言っている事はかなり無責任な発言と感じます。」どうしても譲渡に向かない犬猫を殺すなと言うならそれを発言した団体が全て引取り終生飼育をすればいい事です。それまでを県の税金を使い「殺処分0」を継続する理由はありません。

午後1時半から時間を押して4時過ぎまで議論をいたしました。多くの方から「茨城県は本当に良くやっている。いろいろなセンターに出入りしているがここまで行っているセンターはありません」と言う賞賛する声が多く上がりました。県外の団体である当会は自分の事のように嬉しく感じました。「同じ価値観を持つ茨城県譲渡認可団体の皆様、お互いに協力し合い譲渡事業を向上させていきましょう」。

また今日は捕獲檻でプードルを保護してくださいました土浦市のK様。わざわざ会いに来ていただきましてありがとうございました。責任をもって良いご縁に繋がるようにお預かりいたします。



高速道路は行きも帰りも空いていて、今日はお昼に守谷パーキングで納豆を購入、美味しい親子丼を頂き楽しい1日となりました。年に1回ぐらいしかお会い出来ない団体様方と笑顔で再会できました事嬉しかったです。また来年まで犬猫達のために頑張りましょう。

2019-2-28 PM21:40追記
昨日の会議終了後、認可団体様同士名刺交換をされたり、笑みをもって話をされている姿を見て「沢山の団体様が茨城県のセンターにいる犬猫達のために同じ志を持って毎日一生懸命に活動して下さっているのだ」と感謝の気持ちになりました。同じ方向を向いてセンターと愛護団体が進んでいく事は重要な事です。それも茨城県のセンター職員の方が日々ものすごい努力をされ、犬猫の管理、治療、手術をされて譲渡に1匹でも多く繋いで行こうとする姿を愛護団体が見ていて「支えて行こう」と言う気持ちが自然に沸いて来たことだと思います。それは素晴らしい事なのです。どこの自治体も問題のある団体があります。今回もこのCAPINの事で迷惑を多くの団体が被りました。何を言ってもボランティア団体の意見を取り入れる姿勢のない県は「譲渡事業の推進」はありえません。「殺処分0」を○○年継続なんていう言葉は意味のない賞賛するべきものではないのです。内容が充実してこそ「殺処分0」を達成したことになるのです。自治体のあり方についていろいろと考えさせられる有意義な会議でした。でも愛護団体同士の交流が上手くいっている事は理想の姿に茨城県は進歩しました。がんばれー「茨城動物指導センター」。皆様も応援してあげて下さい。

[2019/02/28 10:43] | 動物収容センター | page top
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