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無言の帰宅
鉾田市多頭崩壊現場から助け出され長野県に譲渡されました「なると君」は昨日電車にひかれなくなっていたそうです。里親様の元に無言の帰宅となったそうです。このような結果を聞くたびに私達のこの活動が犬達のために本当に良かったのかと自分を責めてしまうことがあります。

多くの皆様がこの「なると」君の無事な帰還を願い頑張ってくださいました。私は里親様に保護犬をお願いし自分の所から手放すときにこの選択が本当にこの子にとって幸せな一生を送らせてあげるご縁と信じ手放してきました。いつも言うように「未知の所、未知の里親様」に対し犬達の心の中は人間が思う以上に不安とストレスで一杯になっているのです。考えられない行動を取る事も多くあります。

ですので里親様にお願いをしている事「まずそっとしてあげて下さい。早くならそうと無理やり呼び寄せたり、抱き上げたりしない事」。いつかは自分から「ココは安全で怖くないんだ」と理解する事が出来れば自然と心を開いてくれます。しかし残念ながらそれが待てない里親様も多くいらっしゃいます。そして1か月以内に逃がしてしまう事件が多発していました。言葉で説明をしたところで犬には分かりません。それは「時間を与えてあげる事」でしかないのです。

当会の子達の中でもビビリの子は絶対に遠方には出しません。必ず近くですぐに飛んでいかれる範囲でなければ探してあげられなくなります。先日からこのところトライアル不成立の子が3匹出ました。それも犬達の問題ではなく人間側の問題でした。ただ無事に当会に戻して頂けたことがせめてもの救いでした。どうぞ私達が希望された方々にすぐに譲渡を決めない事はそのような事も有る事もご理解をお願い致します。「Wリード、ドッグゲート、網戸、ケージレスト」等細かくご注意をしている事を真摯に受け止めて頂き「1つの命」をバトンタッチ頂きたいと願います。

「なるとくん」仲間もいない未知の場所で毎日お腹も空かし不安な気持ちで線路を歩いていたのでしょう。長野から茨城県への道を探していたのでしょうか?痛かったでしょう。寂しかったでしょう。本当に可哀想な結果になってしまい犬の気持ちを思うと何とも言葉がありません。

トライアル中の里親様へ。どうぞ十二分な注意とご配慮をお願いいたします。私達の大事な保護犬の命をお願いするのです。ご理解お願いいたします。


追伸

一生懸命に犬達の幸せを願いお世話されていた「アルマ様」「けいせつ基金様」「LIFEの会様。多くのボランティア様方本当にご苦労様でした。
[2018/05/02 17:05] | お知らせ お願い お礼等 | page top
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