4月1日にセンターで出産したJRテリアのママは赤ちゃんがもう生きられないと分かったのかミルクを与えないという事で多くの方が手をかけて命を繋いで下さいました。しかし2日お昼ごろセンターへのお迎えも間に合わず男の子は亡くなってしまいました。そしてもう1匹の女の子「マリアちゃん」は病院で必死の哺乳をして下さいましたが飲み込む力がなく夜8時ごろ息を引き取りました。


そして不思議なことに柴犬の保護犬ちび「現在すみれ」が破水をし交代するように4匹の赤ちゃんが生まれてきました。何という事でしょう。マリアちゃんは「私は手がかかるからあとの子達をお世話して」とでも言うように静かにこの世を去って行きました。体重110グラム、体長10センチぐらいしかない小さな体にはママと同じ模様がありました。
ただ後5日ぐらいお腹にいられたら生きることが出来たかもしれないそうです。普通のJRテリアの子犬の半分の体重しかありませんでした。火葬に連れて行く前にママと再会させてあげました。冷たくなった我が子を優しく舐めてあげている姿は胸を締め付けられる思いでした。ママ「ルビーちゃん」は子供たちの分まで幸せにならなければと思います。

そして柴犬ちびは全部お産の処置は自分で済ませてしっかりと我が子を守っています。子犬たちは皆200-240グラムの健康優良児です。1匹は死亡している子犬がまだお腹の中に残っているため様子見しています。
すみれちゃんの子供たち。すくすく育ってね。♀3匹「茶2匹、黒1匹」、オス1匹「クリーム色」。標準的体重です。



「お別れ」と「誕生」が交代で起こる事は初めてです。今までも沢山の場面に遭遇してきた私ですが今回の「お別れ」はとっても可哀想で一生忘れることはないでしょう。神様の元に旅立った2匹の子犬達。センターで収容されていなかったとしたら今頃どこかの路上で死んでいたでしょう。
「しっぽの仲間」のS様、センターの職員様、搬送のS様、病院のW子様。皆で1匹の命を何とか救うために努力いただきました事お礼申し上げます。