昨日雨の中を土浦合同庁舎にて
「ボランティア譲渡団体」の意見交換会があり当会も参加いたしました。 毎年活動していらっしゃる団体様が集まりいろいろな問題、 改善してほしい点などをセンター長様、担当職員、 そして今回は県の衛生課のM様も同席していただき 活動団体からの質問、要望などを話し合いました。 センター長様から 「茨城の方へ譲渡団体として来てくださる団体様を紹介ください」と言われていました。 しかし誰でもいいというわけにはいきません。 譲渡実績のある団体で県の誓約事項を守り、 書類審査のうえで認可団体として許可されます。 団体と言えどいろいろな形で運営しているケースがあります。 愛護活動と称して寄付金集めが目的であったり、 それで生活をしている団体もあれば、商売としているような団体もあります。 世の中「愛護団体」と言うとなぜか胡散臭いイメージがあるのも事実です。 しかしながら多くの真面目に活動している団体は資金もぎりぎり、身銭を削っての活動です。 それも口のきけない動物たちのためだけに日々走り回っているのです。 茨城県は今モデルケースとして県サイドで犬の譲渡を進める「広域譲渡」を始めました。 これは当会も数年前から要望してきた事で子犬の多くは処分している県から 子犬が少ない県に譲渡をし里親様を探すという取り組みです。 今回は3匹の子犬が茨城県から静岡県に譲渡されたそうです。 自治体は縦割りで横の連携がありませんがこのように「命」の尊厳を重視し 生きて行かれるチャンスを与えて下さることは本当に嬉しい事です。 センター内での感染症のリスク「主にパルボ」をどうやって減らしていけるか、 保護子猫達の管理状態の改善「1匹ずつ触るのにビニール手袋でもいいので着用する」など、 目に見えないウィルス対策が最大の課題です。 助けたくともウィルスに感染した子犬子猫を引き出してくることが難しくなるのが現実。 6月より茨城のセンターに収容される犬は全頭ワクチン接種をしてくださるようになりました。 そのためかパルボで死亡するケースが無くなりました。 昔神奈川県も東京都もパルボが蔓延し多くの子犬たちが死亡しました。 しかし収容頭数が激減した現在は1年を通してパルボの感染は殆ど無くなりました。 やはり収容頭数が減ると自然と感染も減少するようです。 茨城県の処分頭数「平成25年」は犬猫合わせて「2158匹」。 全国2位にはなりましたが1位の香川県の「2360頭」と差はあまりありません。 また逆転しないよう返還率向上、収容頭数減少を推進していかなければなりません。 譲渡頭数 「平成26年度」は子犬「430」成犬「274」子猫「352」、 成猫「51」の合計1107頭。 収容頭数子犬「1463」、成犬「1143」、 子猫「2442」、成猫「203」 とこのように収容頭数もかなり多いのが分かります。 譲渡頭数と比較しても多くの犬猫は「処分」と言う可哀想な現実になっています。 いくら愛護団体が増えても無責任な飼い主の モラル向上が無ければ何の効果もありません。 認可団体36団体「個人7」あれど 実際に引き出し活動をしている団体は数団体という事でした。 当会もこれからなお一層命のレスキューに動かなければなりません。 運搬、ご支援などのご協力を宜しくお願い致します。 PS 「中国犬肉祭り中止」の署名をセンター長様が自ら職員の方々に回してくださり 20人分を集めてくださいました。 「もっと集めましょうか?」と有難いお言葉を頂きました。 心よりお礼申し上げます。 |
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