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消えていた煙突
神奈川県動物保護センターに行ってきました。
40年近く収容され飼い主が来なかった子たちが処分、
焼却されていった高い、白い煙突が無くなっていました。
今までセンターに行くたびに遠くから白い煙が昇っているのを目にし
犬たちが天国へと送られていくのを悲しい気持ちで見つめていた記憶があります。
ある時その煙がもくもくと空に昇っていく形が
1匹の犬が両手を上げて立ち上がっている姿に見えたことがありました。
どれだけ多くの犬猫達が無責任な飼い主のために命を絶たれていったか、
悲しい過去があります。

現在、神奈川県は知事さんの公言により「殺処分0」になっています。
当会が通い始めたころ毎日収容房は満杯。
とても助けられる数ではありませんでした。
子犬は数個のケージにすし詰め状態。
子猫は麻袋に入れられて各保健所から送られてきて
そのまま1晩放置されていたこともありました。
当然中で息絶えていました。
そのようにセンターに送られてきた犬猫のほとんどが致死処分の運命だったのです。

そして30年の年月が流れ「殺処分0」となり
当時では考えられないような収容頭数に減りました。
しかし喜んではいられないのが日本全国の現実です。
今後「自治体のセンター」の在り方を考えていく時期に来ていると思います。
県民のための動物に対する意識の向上、命ある物への愛護精神の啓蒙、
そして収容犬猫の愛護団体との「譲渡事業」。
余生をセンターで送らなければならない動物の保護の実現。
課題は限りなくありますが1つ1つ諦めず取り組んでいくことが大切だと考えています。

今日はシーズーの女の子を引き取ってきました。
結膜炎、皮膚炎など治療が終わりましたら募集開始いたします。


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[2015/02/28 14:45] | 動物収容センター | page top
D1028 マリちゃん
マリちゃんを心から待っていただいたご家族様にトライアルに行きましたが
どうしても先住犬の子が許してくれませんでした。
マリちゃんは吠えられても、追い回されても抵抗は一切せず
里親様になでなでしてほしくてにこにこしていました。
ケージから出るとものすごく吠えてしまいマリちゃんは出ることも出来ずにいました。
この状態では2匹がストレスになってしまうと判断し今日トライアル中止いたしました。
パパ様はお庭にラティスを追加してくださったり、
ドアーを付けて下さったりご用意をしてくださいました。
またきれいなリード、首輪、かわいいお洋服、真っ白い大きなベット、
フードボール、フードとこの子に沢山ご用意していただきました。
マリちゃんの事は「お見事です。本当に良い子で息子達は2階の部屋で飼おうとまで言ってました。
5日間でしたが本当にかわいい子です」と称賛していただきました。
マリちゃんは相当、緊張の毎日だったようで疲れ果てた顔をして
自分からケージに入り開けておいても出てこず、ただひたすら眠っています。
G様努力していただきありがとうございました。
残念ですがマリちゃんの幸せを見守ってあげてください。

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[2015/02/25 17:09] | お知らせ お願い お礼等 | page top
処分だったムーちゃん
2005年7月、川崎市動物保護センターに伺った時に3匹のウサギがいました。
学校の校庭に捨てられていたとのこと。
センターではうさぎ達もふれあいとして飼育していますが
「後から新しいうさぎを入れるとかみ殺すほどの喧嘩をするので
一緒にはできないので処分してしまいます」と言われ、
目の前のかわいいしぐさを見て引き取る覚悟をしました。

1匹は可哀想でしたが全身皮膚病でしたので諦め
2匹のウサギを連れてきました。
ムーちゃん、ラビちゃんと名付け10年の年月が過ぎました。

ウサギは3年ぐらいしか生きられないなら
最後は我が家から送り出してあげようと思っていたところ
かれこれ10年になりました。

このところムーちゃんがあまり食べないなと思っていたので
「バナナ」を買いに行き戻って「食べる?」と頭を触り声をかけた途端、
変な声をだし転がるように横たわり口を2回パクパクしてそのまま心停止してしまいました。
あまりにもあっけない最後で何ともびっくりしてしまいました。
ウサギは捕食動物なので具合が悪くてもそれを隠すので
飼い主が気が付くときには病気が進行してしまっていることがあるそうです。
捨てウサギもかなり多くこれも安易に動物を飼う人が最後まで責任を持つこともなく
飽きれば捨ててしまうケースだったのでしょう。

声を出さないウサギが最後に発したあの声は何だったのでしょう。
もっと早くに気が付いてあげれば助かったのかもしれないと後悔してしまいます。
ただ5-7年がウサギの寿命と聞きました。
10年間延命させてあげられたことで、ムーちゃん許してくださいね。
犬も猫も、そしてウサギも人間より短い生涯です。
縁あり家族になった動物たちをどうぞ最後まで飼ってあげてください。
ムーちゃんは今日、お月様に戻っていきました。
夜になるとガタガタ暴れていた元気なムーちゃんでした。
1匹になってしまったラビちゃんを1日でも長く生きられるように見守ってあげてくださいね。


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[2015/02/20 13:01] | お知らせ お願い お礼等 | page top
お見送りを感謝申し上げます
保護犬の里親様から2匹の子の旅立ちのお知らせをいただきました。

1996年6月29日我が家から650グラムの小さな子犬を家族にしていただきましたM様から
昨年8月7日アトム君は老衰のため天国へと旅立ったとのお手紙をいただきました。
18歳と3か月の生涯を終えました。
「ヤンチャに振り回されたり病気や怪我に心配した事も有りましたが
一杯一杯楽しい思い出をもらいました」とありがたいお言葉が添えられておりました。
悲しみでお知らせが遅くなりましたとのお言葉に
アトム君の存在がどれほどご家族様にとり大切な存在だったのかお悲しみを痛感いたしました。

また今日15年前9月に世田谷のセンターから引き取りましたワイヤーフォックステリアのロン君が
昨日天国に行きましたとの留守電が入っておりました。
まだまだ悲しみのご様子で青葉区のK様にお電話を差し上げますと、
声を詰まらせていらして、「病気で」と話されるのがやっとで
それ以上のお話ができず私までもらい泣きしてしまいました。
本当に皆様15年以上前にお世話になりながらもこうしてご丁寧に、
きちんと旅立ちのお知らせまで下さり心より有難く
この子たちを助けてきて本当に良かったと思いました。

どこかにこの子たちに関わった元飼い主がいたはずでしたが
それ以上の楽しい生涯を里親様のもとで過ごしそして安心して星さまになっていった保護犬達。
「1匹の命」をこれほどに愛情を注いで頂き、最後涙を流してくださる家族に見守られて
生涯を終えていかれた子たちは最高の幸せを背負って天国へと昇って行ったことでしょう。
どうぞ涙の中にこの子たちだけの大切な思い出を心の中に生き続けてあげてください。
長い間本当にありがとうございました。



[2015/02/16 19:28] | お知らせ お願い お礼等 | page top
東京都認可団体講習会
毎年東京都の譲渡認可団体講習会があります。
今年は会のスタッフT様が代理で出席くださいました。
身近な問題が討論され、内容を皆様にも考えていただくために掲載いたしました。



会場は100人以上の人が集まり、約4時間の研修は下記の3部構成で行われました。
1.最初の30分:動物管理における臭気対策について(動物愛護指導センター職員の説明)
2.後半の3時間:法律から見たペットトラブルについて(弁護士浅野先生の説明)
3.最後の30分:譲渡事業に関する事務連絡等(動物愛護指導センター職員の説明)



1.「動物管理における臭気対策について」
近年、動物愛護センターへ動物の臭気に対する苦情が増加傾向にある為、
臭気対策について説明がありました。
様々な対策案がある中、興味深いものを幾つかご紹介します。


臭いを除去する製品として、空気清浄器などの様々な製品がありますが、
換気扇が一番有効との説明でした。
(空気清浄器は大気中のちりやほこり等のハウスダストを除去する器具であり、
臭気を除去する器具ではなく、換気が一番の臭気対策です)
また、排気口を植栽で覆う(見えなくする)ことにより、近隣への臭いの流出が緩和出来ます。
尿(アルカリ性)と糞(酸性)とは成分が違いますので、
使う薬品の成分を確認して使い分ける必要があります。
また、当然ながら、「ゴミ箱は蓋付き」、「ゴミ袋は二重にする」、
「周辺住民とコミュニケーショを取る」など、
改めて動物を飼育していない人への配慮の重要性について説明がありました。


2.「法律から見たペットトラブル」
弁護士さんが説明する「法律から見たペットトラブル」は非常に興味深く、
有識者とのディスカッションも含め、色々な事例について説明をして頂きましたので、
トラブルの事例をご紹介致します。

*ペットホテルや病院に愛犬を置き去りにした場合*
ペットホテルと飼い主の契約書に「飼い主が引取に来ない場合、
飼い主は所有権を放棄する」という記載がないと、
たとえ飼い主が引取に来なくても、飼い主に所有権があるため、
ペットホテルや病院が勝手に保護団体や保健所に引き渡しが出来ません。
従い、ペットホテルや病院がずっと預からなければならない事態になってしまいますので、
ペットホテルや病院の方々は契約書をよく注意して作成する必要があります。



※置き去りは、動物遺棄にあたり、犯罪行為であることを認識させる文章を契約書に明記する事。



*お年寄の多頭飼い*
お年寄りが犬猫を飼っている場合、ご本人が元気なうちに、
家族や友人が犬猫を引き継いで世話をしてくれるか決めておかないと、
亡くなったり入院した時に、家族が引き取らずにトラブルになるケースが増えています(
動物愛護センターへの収監の47%は高齢者案件)。
実際に、お年寄が亡くなった後、ご遺族が動物嫌いの為に、
17頭の猫の処分を行政に依頼した事例もあります。
(行政から保護団体へ保護依頼があり、全頭保護されたが、
猫エイズの為里子に出せず、団体の看取りとなる。)
病院はお年寄が犬猫を飼う事や触れ合う事で元気になると勧める事もありますが、
飼育が出来なくなったり、多頭飼いや仔犬/猫などの飼育など、手が回らなくなる事も多い様です。
民生委員がお年寄りの方々にそういった状況を説明して、
せめて多頭飼いをしない様にお願いしているそうです。

 ※今後高齢化が進む中、収監の増加が考えられる為、
行政の対策としては「高齢者向けパンフレットの作成」、


 「行政、民生委員、ボランティア団体などのネットワーク作り」を急務として、
さらなる殺処分減少を目指しています。



*野良猫との接し方*
家の庭や軒下でも、野良猫に餌を与えたり、玄関や庭で寝てるのを黙認してると、
飼い主とみなされるそうです。
その野良猫のせいでゴミ箱が荒らされたり、糞尿の臭いによるトラブルがあった場合、
飼い主として訴えられる事もあるそうです。
猫には気軽に公園や道路で猫缶を置いて餌だけ与えてる方も多いですが、
それなら去勢/避妊費用を出してあげて欲しいですね。


3.譲渡事業に関する事務連絡等
こちらは連絡事項なので、あまり記載する事はありませんが、
「保護動物取扱数」、「返還率、譲渡率」、 「殺処分数」などの推移は、
良い傾向にあり、各保護団体のボランティア活動の成果が出ている様です。
また興味深いデータとしては、犬の返還率にマイクロチップはあまり役に立っていないことでした。
いい加減な飼主には、個人情報くらいでは連絡つかない事例が多い模様です。


今回の研修を受けて、改めて犬猫との接し方、飼い方について勉強する機会となりました。
簡単ですが、報告とさせて頂きます。
[2015/02/12 21:33] | 自治体 行政関連 | page top
訃報 ポメラニアンのアーニーちゃん
平成22年9月に茨城のセンターから引き取ったポメラニアンのアーニーちゃんが
2月7日に亡くなったとのご連絡をいただきました。

この子はセンターに入る前保護した方のところで1か月間外に置かれていました。
しかし先住犬が嫌がるとのことでセンターに出されていまいました。
お迎えに行くと真夏砂利の上にでも置かれていたのか
4本の足裏はやけどでボコボコ穴があいて血がにじんでいました。
痛くて歩くことも出来ず我が家に連れてきた思い出があります。

その後1か月ぐらいしてから飼い主だと名乗る若い女性がセンターに連絡してきました。
逃がして2か月も探していなかったのです。無責任です。
友人から貰ってすぐに自分は家を出たのでお父様が見ていたとのこと。
最終的に「いらない」との返事。
そしてそろそろ不妊手術をと思っていた矢先譲渡会に参加して帰って来て夕方6時ごろ、
なんだかお腹の方を舐めているので見ると黒い頭のようなものが見え隠れ。
「えー、子犬が産まれるの?」大慌てでK動物病院に電話をすると
先生がたまたまいらしてすぐに入院させてくださいました。

それからアーニーちゃんは2匹の子犬を生みました。
「もぐちゃん」と「なつちゃん」と言うお名前でそれぞれ幸せに生活しています。
アーニーちゃんは血小板が0になり、栄養が取れず、
下痢が続き6キロあった体重も4キロまでに落ちてしまったそうです。
でも里親様のS様は高度医療センターにまで連れて行ってくださり看病してくださいました。
お父様が一番可愛がってくださっていて本当に悲しまれていらっしゃいます。
原因が分からない難病だとのことで春を迎えられないとのご連絡もいただいていました。
※病名「リンパ管拡張症」
会いに行こうと思っていましたが間に合いませんでした。
かわいいアーニー。我が家に1年2か月一緒にいた子です。
貴女の事は一生忘れません。
そしてこの子を愛してくださいました大田区のS様ご家族。
最後苦しまずに奥様の腕の中で息を引き取ったとのこと。
3年3か月大事に可愛がってくださいましたこと心より感謝いたしております。
アーニーちゃん、とっても悲しいけれど
貴女をセンターから引き取ってこれて本当に良かったと思っていますよ。
かわいい2匹の子供たちを残してくれてありがとう。


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[2015/02/10 16:15] | お知らせ お願い お礼等 | page top
茨城から3匹の引き取り
雪の状態でぎりぎりまで引き取りに行かれるかを検討していましたが
「4輪駆動の車だから大丈夫」とY様の息子様が朝7時に出発してくださり
無事にお昼過ぎに横浜まで3匹を届けてくださいました。
ご家族ぐるみで協力いただき本当にありがとうございました。
前日にケージを引き取りに来ていただいたり、
大学のお休みの日に茨城まで行ってくださったり
この子たちの命を繋いでいただき感謝申し上げます。

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テリア系の子たちは親子で処分に飼い主が連れてきました。
母犬はヨーキーハーフのような明るい性格の子です。
息子犬は短足でにこにことした性格の従順な素直な子です。
2匹とも茨城にしてはフィラリアはマイナスでした。
これからトリミング、シャンプーをすると素敵なワンちゃんに変身することでしょう。
もう1匹、ポメラニアンのお嬢様は尾に毛玉はありますが意外ときれい。
少し大ぶりの子です。
これから手術をし募集開始していきますのでよろしくお願いいたします。

今日すぐにお預かり協力のS様が息子犬をお迎えに来てくださいました。
へっぴり腰で道路を歩きおとなしくケージに入り
S様の多摩市にホームステイに行きました。
きずなのS様ありがとうございました。

こうして多くの方のお力で小さな命が救われています。
大切な命を責任をもってバトンタッチしていただけるご家族様に
お渡ししていきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

[2015/02/07 17:17] | 動物収容センター | page top
動物も人間も辛いニュースばかり
イスラム国の残虐なニュースに心痛め、
人間として出来ることではない非道残酷なテロ行為を許すことは出来ない。
つくずく「命の大切さ」を痛切に感じている毎日です。

しかし人間の事だけではなく知っていらっしゃる方もおいでかもしれませんが
朝日新聞の朝刊に2,3日前このような記事が出ていました。

「食用、猫数千匹密輸業者逮捕」との内容。
生きた猫たちが木の檻に詰め込まれ手を出して泣いているような写真。
中国から密輸された猫たちをベトナムに食用として運ぶ途中で逮捕された。
猫はベトナムの飲食店で珍味として食べられているとのこと。
3トンもの猫たちはその後死亡した猫もいて悪臭が酷くなり、
ウイルス蔓延するため生き埋めされたらしいとのことで愛護団体が調べているとのこと。
タイでも食用の犬750匹が密輸され逮捕されている。
密輸された動物はすべて焼却処分をしてきたそうです。
生きたまま焼却してきたなんてもう人間のすることの残酷さには落ち込んでしまいます。

今回は数が多すぎて生き埋めしたことが本当ならもう成すすべがありません。
今だ中国では年間450万匹が食用として殺されていると書かれています。
運ばれてくる間フード、水も与えられず食用に売られていく犬猫などの動物たち。
一番人間の傍で生活している犬猫たちがこのような残酷な扱いをされている現実に私たち、
人間は何をしてあげられるのでしょうか。哀れでなりません。

イスラム国に殺された後藤さんの「難民キャンプでの市民、子供たちの過酷な生活」を
世の中の人々に知ってもらい少しでも手助けができるようにとの思いは
今生きている私たちが受け継ぎ同じ地球に生きている人間、
動物も仲良く殺し合いがなくなる世の中にしていかなければいけないのではないかと
願わずにはいられません。、
[2015/02/05 16:40] | 怒り | page top
タオルを有難うございました
今日、中央区のT様より沢山のきれいなタオルをわざわざお送りいただきました。
新品のものを恐縮です。
スタッフで分けて犬たちのケアー用に使用させていただきます。
当会の保護犬たちに暖かいお心をかけていただき感謝申し上げます。


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[2015/02/04 16:41] | お知らせ お願い お礼等 | page top
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