朝6時に電話が鳴り、留守電が緊急を要するような飼い主様からの声。
「様子がおかしいんです、 病院も電話してますがかからないんです」とパニックになって泣き声で入っていました。 すぐにお電話をかけると 「横たわってもう動かないんです。目は開いたままです。まだ息はしています」 「舌の色はどうですか?」 「もう舌が出てしまっています。お腹をさすったらウーンという声を出して動きません。」 「そうですか、舌が出てしまっているならダメかもしれませんね。お腹が膨らんでいますか?」 「いいえ、膨らんでません。どうなるんですかー?助けてください」と 断末魔のような声で懇願されました。 「今、夜間病院を探しますから待って下さい」と検索しましたが どこの病院も朝5時までで終わってしまっています。 再度電話をかけると「もう動かすことが出来ません」 [それなら9時になったら近くの病院で往診してもらってください」と言って 電話を切って20分ぐらいすると「もう冷たくなってしまいました」と、 わ―と泣かれています。胃念転?心臓?脾臓の破裂?腸捻転?何だったのでしょうか。 昨晩食事を食べないで一度嘔吐し、水を飲んで、また吐いたそうですが、 明け方見るといつも寝ているところから動いて倒れていたそうです。 茨城県のセンターに19年6月4日に行ったときに 収集車で運ばれて来てそのまま6匹の兄弟、姉妹犬を引き取った子でした。 5月1日で4歳になるお誕生日を前にして天国に旅立ってしまいました。 飼い主様のN様の悲しみようは見ていても辛くなるほどでした。 明日「真心動物霊園」にてご家族様に守られて荼毘にふします。 今日はトライアルの2匹のダックスをお届けしもう1軒回る用事がありましたが キャンセルになりこの子犬をお預かりして下さったHさんとたまたま一緒でしたから 2人でお別れに行ってきました。 きっと私たちにお別れしたくてプーちゃんは呼んでくれたのでしょう。 この子の兄弟姉妹達「ゴロー、風、そら、さつき、エリーちゃん」は元気でしょうか? 1匹の犬がどれだけN様御家族にとって 大切な大切な家族としての存在であったか計りしれません。 飼い主を信じ疑わず慕ってくれる犬達。 まだ短すぎた生涯を終えて行ったプーちゃんのご冥福をお祈り致します。 |
しばらくご無沙汰している神奈川県のセンターにも行かなければと思いながらも
茨城県の方にレスキューに行く回数が多いため、御無沙汰していました。 書類も出さなければと思っていたところ留守電に職員の方よりお電話が入っていましたので、 それじゃー行ってこようと向かいました。 留守電を入れてくださって1時間後には伺ったのでびっくりされていました。 電話は相談ごとでしたが、それは解決。 新しいセンター長様がお話があるとのことで 当会が引き取りを始めた20年前からのセンターの歴史をお話しして来ました。 「そんな事があったんですか、またいろいろ教えてください。 是非そういう話を歴史として残しておきたいな。 本でも書いてくださいよ」と仰っておられました。 また当会が数年前から自治体間での子犬の譲渡をしてほしいと言う案も センター長様から話され「命を救うという観点から出来るか分かりませんが これから検討していく方向です」と嬉しいお言葉を頂きました。 東京、神奈川のセンターには1年を通して子犬は入りません。 しかし茨城県では毎日毎日子犬達は処分されていきます。 全部救うことは出来なくとも年に10匹でも試験的に 引きうけるような体制を作れるようになれば大成功です。 ただ感染症の問題があるとそこが心配とのこと。 そこは自治体用の譲渡子犬は観察期間を設けワクチン、検便を済ませ 安全な健康状態になってから譲渡すれば問題は無いと思います。 生きられる命が縦割り行政のために断たれてしまっている現実を少しでも 「生かす」方向に動いていただければ当会としても その道筋をつけるまでは協力は惜しみません。 茨城県のセンター長様も前向きな考えで動いていただける方ですから 「一度センター長様同士で話し合ってください。 今度茨城に行ったときにセンター長様にお話しして来ますから」とお願をしてきました。 少しは光が見えてきたようです。 犬を引き取って里親様を探す活動だけが世の中の悪循環を改善する事にはなりません。 ここまで来るのに大変な山や谷を乗り越えてきた私たちですが、 少しでも「命を大切にする」心が多くの飼い主、 国民の中に宿ってもらえる世の中になってほしいと願っています。 |
処分頭数全国1の茨城県の犬猫を救うためにずっと考えて来ました。
犬は番犬、小さな子犬でも犬小屋に鎖で繋ぎ、残飯の食事。 犬小屋があればいい方で、酷い時には軒先、木の下にくくっておく。 ご飯は残り物を与え夏は腐ってハエがたかり、 子犬が生まれれば捨てたり、土に埋めたり、センターに持ち込んできたり、 病気になってもお金をかける意識がない。 全ての飼い主がそうではありませんが、 私たちがセンターに行く道すがら見てきた光景はいわゆる家畜感覚の飼い主の多さ。 繋いであればいいと思えば散歩も行かないため周りは糞の山。 雨でふやけてそこを犬が歩いている汚さ。 さーこの飼い主の意識をどうやって変えていけばいいのか。 飼い主が変わらなければどうにもならないこの現実。 先日センター長様にお願いをしてきました 「地域で活動している推進委員の方と団体の会議」を すぐに実行に移していただけるとお返事を頂きました。 嬉しい限りです。 やる気さえあれば出来る事も今までのセンター長様方は真面目に考えても下さいませんでした。 2年前捨て犬の多い地域の神栖市で「首輪キャンペーン」を実施しました。 この時も多くの皆様が首輪のご寄付をくださいまして有難かったです。 神栖市全戸に当会で作成しましたチラシを配布しました。 神栖市ではその後毎年「市の予算」でチラシを作り 戸別配布しますと言われたことも「震災もありましたが」今はやっていないようです。 このように継続して行うことがいかに重要かを 自治体がもう少し認識してくださればいいのですが、いつも「尻切れトンボ」です。 7月ごろ「団体、推進委員の会議」が行われましたら 是非地域の推進委員の方々と連携を組み足元から飼い主を改善する指導を話し合い、 良いアイディアを出し合って時間がかかりますが 1匹でも処分される犬猫を減らすことが出来るように活動していきます。 毎日多くの犬達が運ばれて来てはガス室に入れられる現実。 この日本中で行われている「殺処分」が0になる日はいつなのでしょう。 |
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