物資を運ぶために茨城のセンターに行ってきました。
先日の譲渡会に持って来ていただいた毛布、イヌ小屋などを運びました。 収容頭数を抑えているらしく毎日とても少ない収容になっています。 犬達はとても落ち着いて吠えること争いもなく仲良く毛布の上で寝ていました。 そして子犬房を覗くと可愛い子達が沢山入っていました。 皆兄弟、姉妹の子たちです。 先日も1か所から18匹もの子犬達が運ばれてきて、 どろどろだったのでおじさん達がタオルで拭いてあげたそうです。 でもその子たちはもういません。 このようにどこかの家庭で生まれた小さな命を この寒空の下に捨てていく人間が沢山います。 そして帰ろうと思ったら、1台の車からダンボールを持って孫を連れた女性が降りて来ました。 「どうしたんですか―」と声をかけて近ずくと 「今飼っているスコッチシュホールドが2匹産んでしまった」 「いつ産んだんですか?」 「1時間半ぐらい前でまだお腹に3匹位は入っていると思います」と言うので 「手術しなかったんですか? そして何でお産が全て終わらないうちに2匹だけ持ってくるんですか。」と言うと 「主人がいらないから処分して来いと余り言うので。明日は仕事でこれないから」 「それじゃー明日は仕事でこれないとなると、後から生まれてくる子猫はどうするんですか? 川に流したり、土に埋めたり、空き地に捨てたりしないでしょうね」と聞くと 「それはしたくない」 「それじゃ、どうするんですか。 とりあえずこの2匹を連れて帰って他の子猫と育ててください。 私たちが1カ月ぐらいになったら引き取りますから」と言っても、 うだうだはっきりしません。 「お父さんがすごく怒るから」。 1時間ぐらい前に生まれたばかりの へその緒も付いた小さな子猫はか細い声で泣いていました。 「あなたは猫が好きで買ってきて、こうして不幸な命を増やして、 命を断つことはものすごく罪なことをしているんですよ」と言うと 「今度は手術します」とは言いましたが、心あらず。 「今の気持ちを忘れず1カ月以内にしないとまたお腹に入りますよ。 この2匹は私たちでは母猫がいなければ助かりません。 帰ったら生まれている子猫は必ず私に連絡ください」と言って連絡先を持たせましたが、 多分どこかに捨ててしまう気がします。 生まれてすぐに迷惑なゴミでも捨てるように処分に持ってくる飼い主。 そこに小さな孫まで連れてくる無神経さ。 孫は「可愛い」とか言ってましたが処分されることは分からないでしょう。 しかしここに来たことは記憶に必ず残ります。 母猫もやっと生まれた子猫をすぐに取り上げられてどんな思いでいるか分からないのでしょうか。 職員を前にして事務所で説得しました「連れて帰れない」の一点張り。 「分かりました、この2匹は今日どうする事も出来ませんから麻酔薬で眠らせてもらいましょう。 でも他の子猫は必ず捨てたりしないですね」と言うと 「近所で貰ってくれる人でも探してみます」と言いましたが、 先程は「近所も皆飼っていたりで貰い手が無い」と言ったのに、嘘ばかり言います。 本当にこのような飼い主に話しをすることはむなしさだけが残り、 Iさんとぐったり疲れて帰ってきました。 子犬房にいた沢山の子犬のうち3匹をどうにか命を助けてあげたくて 今夕の処分を明日まで伸ばしてもらいました。 責任を持って育てていただける里親様、またお預かりしてくださるご家庭を緊急で探しています。 いつもいる処分されることも知らないで尾をふる子犬達。 人間は罪なことをしています。 みんな、ごめんなさい。 |
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