TopRSS管理
不愉快な御支援申し込み
ここに掲載をすることをどうしようか考えましたが
気持ちが収まらないので載せる事に致しました。

昨日、動物病院、ペットショップ等の店頭に置かれている
あるフリーマガジンの担当者からメールが来ました。
今までもセンターの犬達にお心かけて頂いて、
ある意味感謝いたしております。

しかし今回の提案には余りにも現実を履き違えたことで非常に不愉快になりました。

関東圏内で77店舗の生体販売をしている会社から
「保護犬達に無償でマイクロチップを入れて捨て犬を減らす貢献をしたい」と
申し出があったそうです。

私達団体が命を絶たれる犬猫を必死で助けなければならない現実は
どこに原因があるのでしょうか。
マイクロチップを入れてそれが減るのでしょうか。
日本全国で生体販売をしている優良なペットショップはどれだけあるのでしょうか。

この会社のブログを拝見しますと「2000匹の子犬子猫。サマーフェスタと言うセール、
1万円―5万円の特価コーナー」と書かれていました。
このように薄利多売の販売方法をすることで、安く手に入れた飼い主たちは
自分が病気になった、

子供を咬んだ、
引っ越しする、
仕事が忙しくなった、
出産を控えている、
同居犬と仲が悪い、
飼育不可の住居で問題が起きた、
老人ホームに入る、
犬猫の治療費がかかる、
子供がアレルギーになった、
世話が大変だ等

このような安易な理由で簡単に捨てるなり、処分にセンターに連れてきます。
最近キャリーバッグに入れたまま公園、電車の中、
ゴミ捨て場などに置き去りしていくケースが増えています。

またマイクロチップが入ったまま捨ててしまい
センターから連絡しても返答が無いケースも多くなりました。

この原因も「店頭販売」をしているところで衝動的に安いからと
買ってくる人間がいかに多いかを物語っています。
そしてそこに並んでいる子犬猫達の母、父が虐待に近い「虐待と思える」繁殖場で
運動もさせてもらえない、皮膚病でも治療しない、エサも満足に与えていない、
糞尿まみれの小さなケージに何頭も押し込まれただ産むための
機械のように扱われている現実に目を背けてはいけないのです。

今回の御支援の事はどんな社会貢献をしたい等と言われていても、
「店頭販売」廃止を唱えている当会は断固辞退いたします。
またこのような企画をしようとするならば、
その店頭販売会社がどのような所「子犬工場」で子犬子猫を産ませているのか実態調査し、
販売方法に問題が無いか、その位の事前調査をするべきではないかと思います。

信念を持ってその犬種の繁殖をしているブリーダーさんもいらっしゃいます。
そのような方はペットシップには卸しません。
またこんなに沢山の子犬子猫を店頭に並べ全ての子犬猫が
買われて行くことはあると皆様は思われますか?
商品としての命を最後まで責任を持って販売していたら採算など、
とれるはずがありません。
現状はかなり売れ残っています。
そして売れ残った子達の行く末は???。
ペット産業も下降線になり始め多くの繁殖場が倒産しています。
このように「薄利多売」の店がある限り現実の悪循環に終わりはありません。

[2011/07/29 08:53] | 怒り | page top
| ホーム |