福島002のくま子ちゃんは譲渡が決まりました。

新飼い主様はお預人のSさま御家族です。
気が小さいためか、見知らぬ人にかなり気を使って、
恐さから「ウー」と唸ります。
でもS様はそれでも努力されて可愛がってくださっています。
くま子ちゃんはやはり外飼いされていたらしく、
外にいるときの方が生き生きしているそうで、
川にも自分から入って行き、
お腹を水に着けて気持ち良さそうにしているとのことです。
葛尾村で放し飼いされていつも川に入っていたんでしょうね。
今日は抜糸で病院まで来て下さり、診察台で先生が抜糸しだしたら、
最後の方で「キャーン、ウー」と騒いでいました。
「我慢だよ」と何度も言うと分かったのか大人しくさせてくれました。
20キロ圏内の被災犬達は沢山餓死して亡くなりました。
こうして今、家族を得ることができ生きていられる事は非常に幸運な子達です。
お名前は福島で呼ばれていた「くま子さん」そのまま。
気難しい面もありますがどうか宜しくお願い致します。
またもう1匹の大熊町の子。
衰弱して路上に横たわっていたところ[みなしご救援隊]の方に助けられて
当会が福島から引き取る前日まで立てなかったとのこと。
お預かり人M様の御近所のT様の愛犬として再出発出来ました。
お名前は「野の花」ののかちゃんです。

このような災害がもたらした飼い主との別れは
犬猫達にとっては理解できることではありません。
心の中には元飼い主の面影は残っていることと思いますが、
犬は順応性がある動物ですから、どうか時間をかけて心の絆を深めてあげてください。
T様、S様どうぞ宜しくお願い致します。