携帯電話がなり、力ない女の人の声。「以前に2匹の犬をお世話していただいたKです。お詫びしなければならない事があります」。
私はとっさに、頭を過ぎった事が的中。「車に轢かれたんですか?」「すみません、抱いて駐車場に行こうとしたら、主人の姿を見て喜んで手から飛び降りてしまったんです。いつもは車が通らなかった所なんですが。」 この方、前にも病院で待ち合わせをしたとき、リードも付けないで、抱いて車から降りてきたので「外に出るときは、必ずリードを着けてくださいね。」と注意したことがありました。私たちは長年この活動をしてきて、どれだけ、このようなリードを付けないために起きた事故を経験したことか、病気で亡くなるのは仕方ありませんが、交通事故死するのは、これは飼い主の不注意です。 「以前にもお話しましたよね?それでも、また今回このようなことが起きてしまったことは、もういくら私がお話してもその意味を御理解していただけなかったこと、価値観が違うことはどうにもなりません。K様にお願いし一任した犬ですから、私が24時間見張っているわけには行きません。この子は5歳ぐらいしか生きられなかった運命と私は諦めますが、多くの方は一度このようなことが起きないと分からないのは非常に残念です。一度起きたら終わりなんですよ」と、かなりきつく申しあげました。 今までもお渡しするときに皆様にかなり厳しく話しているのにこのように約束を守れないのは、人間を見抜く力が私になかったと思うしかありません。「名札やリードを付けないとWさんに怒られるから。。」と言われる方がおりますが、怒られるのではなく、犬のために、言っている事で、また犬を飼っている人達に見本になるような飼い主が増えることで地域の飼育のレベルが向上して欲しいためなのです。これをお読みになられた飼い主、里親様、他人事ではありません。もう一度確認をお願い致します。 |
| ホーム |
|