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助けられなかった柴犬
助けられなかった柴犬
7月31日に神奈川のセンターに行った時 期限が切れてしまっていた柴犬が3匹並んでこちらを見ていました。柴犬の女の子は可愛いお顔で大人しく きれいな子でした。

「誰も引取ってもらえないんですか?」と聞くと「もう20日もとってあったけど どこの団体さんも一杯らしくお声がかからないんで明日処分します」と言われてしまいました。

私も引取れはしませんが「一応出して見せてください」と言うと職員が檻に入り、首にガネ「捕獲のロープ」をかけようとしても逃げ惑いなかなか捕まりませんでした。そして首にかかると、もう大暴れで、やっと外に出してもらいました。しかし、頭の上に手をかざすと怖いのでしょう、触らせません。

落ち着いてくれば、信頼して撫でさせてくれるとは思いますが、この時点でやはり従順にロープをかけてもおとなしくしているような性格の子でないと引取れません。「この子は諦めます」と告げ外に出ました。

そうしたら何でしょー?ものすごい絶叫と喧嘩している犬の声が外まで聞こえてきました。「あっ、喧嘩だ」と私は檻に走りました。職員がいて「この柴犬を明日処分の檻に入れたところ2匹の犬に攻撃されて噛まれた」とのこと。この子はショックから座り込んでしまうほどでした。そして1匹だけの檻に移されました。「明日処分のときに一緒にします」と言いますが、ガスが入るまでまた噛まれるのではと心配になりました。

檻の前でジャーキーを上げると最初は食べませんでしたが、声をかけてあげていると、手から食べてくれました。最後に美味しい物を食べさせてあげたくて、沢山上げました。引取りを決める段階で性格を把握することは非常に難しく、賭けのようなこともありますが、やはり首を触らせない、無表情、顔を見ない、このような犬は引き取り犬の対象外になってしまいます。特に日本犬は慣れるまで時間がかかります。

今の時期、預かり場所も無く助けられない命は増えてしまいます、又、反面、捨てられる犬猫が多い時期なのです。センターに行くのも気が重い季節です。
[2008/08/03 18:19] | 放棄・虐待 | page top
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