昨日助けたい犬がいるのでセンターに電話をしました。そして職員との話の中で「今は良くなったんですよー。十数年前は泊まり込みで捕獲に回って、2台の車が一杯になるほどの徘徊犬がいました。そして捨て犬が多い地域はもうセンターに犬を連れてくることも出来ないほどの数なので、現地処分したんですよ」との話でした。
「現地処分とはどういうことですか?麻酔薬で眠らせたんですか?」と聞きました。「硝酸ストリキニーネをうって、そしてその場で穴を掘って埋めました」とのこと。ショックでした。 硝酸ストリキニーネの処分はあまりにも動物が長い間苦しみもがいて死んでいくので残酷だと言う事で今、日本全国では炭酸ガス処分になったほどの薬です。処分する職員の気持ちも辛い事だったと思いますが、どれほどの莫大な数の犬達がこうして死んでいったのかと思うと信じられない話でした。 そして今回助けたかった犬も飼い主が放し飼いをしていて捕獲依頼が来て捕まった経緯がありました。飼い主に返還する時は費用「管理料、狂犬病注射代など」がかかります。多分この飼い主はお金を払ってまでも引き取りには来ないでしょう。新しい犬が廻りにいくらでも捨てられているんですから、また、すぐに手に入る状態です。 そんな中茨城のボランティアさんから携帯に電話が入りました「今、母犬と子犬、1ヶ月ぐらいの5匹を保護しました」との電話でした。子犬を産むと親犬ごと捨てる飼い主。妊娠しているのがわかると捨てる飼い主。センターの中にはもう今日明日にでも子犬が生まれそうな大きなお腹の犬、どこかで子犬を産んだばかりのようなお乳がはっている犬、檻の中で出産してしまう犬など可哀想な姿の母犬達が多くいます。 私たちが引き取った犬の中にも何匹も妊娠していた犬がいました。人間も犬も子を思う気持ちは同じはずです。不幸な命を作らないように飼い主としての意識を変えてもらいたい、手術を受けさせて飼育することの重要性を認識してもらいたいと、強く望ます。 |
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