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放棄犬の処分日
飼い主自ら処分してと、持ち込まれてくる犬は「放棄犬、廃犬」という名前をつけられます。神奈川県では3日間は処分をしません。それは、飼い主が考え直して再度、引き取りに来るケースが多々あるためです。
それで、私達がその中から引き取りを出来るチャンスが与えられる犬猫も有ります。しかし、東京都の子は処分日の前日に飼い主が持ってくるように指定されています。譲渡にならない犬、猫は殆どすぐ次ぎの日の朝処分場へと搬送されていきます。今までたまたま、放棄された日に私達が出会った子は助ける事が出来ました。皆、飼い主から放されて、初めて入れられた檻の中で不安な様子でおびえています。
ヨーキーのミク、シーズーミックスのモコ、シェパードのアシュレー、マルチーズのミルク、シーズーのシュー、など、沢山の命を救うことが出来ました。しかし、巡り会えなかった子達はガス室へと送られて行ったのです。一言で「ガス室」と簡単に言う事は出来ますが入れられる犬猫たちの気持ちを思うと「苦しいんだろうなー、怖いんだろうなー」と考えてしまいます。全ての犬猫を引き取ることは無理ですが、せめて巡りあう事が出来た子は助けていこうと思います。最後まで飼ってくるよう飼い主に切望しています。飼い始めの時の気持ちを忘れてしまったのですか?
[2006/03/24 05:44] | 放棄・虐待 | page top
幸せになって、旅立った子達
このところ、家族にして頂いた犬達の訃報が沢山頂くようになりました。

10年位前に里子に出た子達が一生を終え家族の方達に見守られ安心して、天国に旅立っていきました。昨日シェパード雑の20キロ以上ある大型犬のメリーちゃんと病院で会えました。お腹が膨らみ腹水が溜まっていました。4年前町田のコンビニの前にずっと飼い主を待っているらしく2日間動かないでいると通報され多摩支所に収容され子です。でも飼い主は来ませんでした。本当におとなしく、性格のやさしい穏やかな子でしたが、咳をしている上に若くはありませんでした。引き取りも随分考えました。しかし、この子を引き取るというご家族が出て、センターまで見に来られ飼ってくださいました。このKさんご家族が名乗り出て下さらなければ、メリーはとっくにこの世にはいない命でした。昨日は病院のドアーを入るなり、崩れるように横たわってしまいました。肩で息をしていて、苦しそうでしたが、今日の明け方に部屋の中を歩き、それから、いつも自分が寝ている玄関の毛布の上に戻り眠ったままの姿で息を引き取っていたそうです。家族の全員いる日にお別れとお礼を言って旅に出たのでしょう。

この子のほかに、テリアのクーちゃん、シェパードのメロディーちゃん、マルチーズのまるちゃん、他安らかにお眠りください。そして里親さん、本当に愛情と楽しい思い出をこの子達に沢山与えて下さり、感謝に堪えません。ありがとうございました。
[2006/03/12 22:22] | お便り お礼等 | page top
世界のかたすみからの悲鳴 季刊2006年3月号
容施設より犬、猫を救出する当会の活動も14年半となりました。今まで発足当時の事をお知らせする機会もありませんでした。やっと本年より当会の最終目標である「全国の収容施設の犬、猫に譲渡のチャンスを与えて欲しい」という念願が叶いつつあります。

思えばこのような収容施設に入ってしまった犬、猫が再び外の空気を吸えるのは、飼い主に返還されるか、実験用に払い下げられる以外ありませんでした。(※現在は払い下げ廃止になりました) そんな事情の中、当会が発足し、センターから犬の引き出しをスタートさせたのでした。当初、出してくる犬は次から次へとパルボ他伝染病にかかっていて、病院へのピストン輸送でした。衣服、車、ケージなど消毒にどれほど神経を使ったか知れません。

様々な事件がありました。引き出し予約をしておいた白い犬が、引き取りに行ったら間違って処分されていた事。最終檻でたくさんいる犬の中の生後3ヶ月くらいの子犬が、目の前でポインターに首を咬まれ、絶叫の未息絶えた場面。処分の日ガス室から逃げ出したきた白い犬を引き取った時、この子が「ありがとう」と言うように私の足の間に頭をうずめたこと。あるセンターから捕獲車から職員が両手に2匹の子犬の前足を持ってぶら下げて出てくるなり、2メートルも離れた檻に投げ込む現場を目撃し言い争いになったこと。明日は処分という檻の中で、前足をあわせ立ちの姿勢で拝むようにした白い犬のこと。以前は麻袋に子犬、子猫を入れ処分していたので、口を結ばれた袋がゴソゴソ動いていたこと。あるセンターで捕獲の練習だというので、何をしているかと思って見ていると、おびえる犬の首にロープをかけぶら下げると、だんだん舌が出てきて首が垂れ下がったきてしまったのを見て「死んでしまう」と思い、檻のガラスをパンパン叩いて止めさせ、出てきた職員と大喧嘩したこと。(※この件は上司からの謝罪がありましたが・・・) 里子に出た犬が逃げて、あるセンターに10日間も負傷犬として保護されていたにも拘わらず、毎日確認の電話を入れても「いません」の返答。しかし入っているのを知り、引き取りに行く日の朝 死亡してしまった「ガンバ事件」など。思えば辛いこと、悲しいこと、腹立たしいことは限りなく、神経のすり減る毎日でした。

しかし、先年この私たちの活動が認められ、全国の行政の動物管理に関わる方々の表彰式に、当会が愛護団体として異例にも出席を促され、神戸にて表彰していただきました。

平成12年、特定非営利事業団体(NPO)の認証を得ることが出来ました。そして今年、環境省による譲渡が始まり、少しでも小さな弱い命が助けられる道のりに、一歩一歩近づいて行くことが出来たのです。

これも皆様の暖かい支えがあっての事。幸せをつかんだ動物たちと共に深く感謝します。
[2006/03/12 11:04] | 会報:救いを求める犬猫ニュース | page top
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